「モンゴル出身ながら、協会の幹部候補といっていい」 現役引退「照ノ富士」“第二の人生”が前途洋々たる理由

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ドーピング撲滅の旗振り役に

 現役時代は、いわゆる“モンゴル互助会”と距離を置き、巷間うわさされていた悪弊を断ち切ったとされる。親方となったからには、いまだ山積する課題にも取り組んでほしいものである。

「例えば、ドーピング問題。協会は検査を行っておらず、野放し状態です。元関脇・貴闘力さんも指摘しているように、稽古でなく薬物を使って筋肉を増強している力士のうわさが絶えません。アンフェアですし、副作用で力士の体がむしばまれる。自身もけがや病気に苦しんだ照ノ富士親方は、率先して撲滅の旗振りをしてほしい」

 大関から序二段まで下げながら横綱に上り詰めた、その不屈の精神で尽力を。

週刊新潮 2025年1月30日号掲載

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