後藤真希(39)はなぜスキャンダルがあっても愛される? ママタレでも美魔女でもない「ゴマキ」というカテゴリーを確立

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 デビュー25周年を記念して発売した写真集が大ヒットを記録中の後藤真希(39)。不倫騒動があったにもかかわらず、なぜ好感度が高いままなのか――。ライターの冨士海ネコ氏が分析する。

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 これだけ不倫にうるさい芸能界で、そのダメージを回避できた、唯一ともいえる例外はゴマキこと後藤真希さんなのではないだろうか。特に女性が不倫すると大バッシングの憂き目に合うもの。同じモーニング娘。でも、不倫騒動のあった矢口真里さんや加護亜依さんが、なかなか再浮上できないことを考えると、不思議なほどの支持率である。

 13歳でモーニング娘。オーディションに参加し、プロデューサーのつんく♂さんをして「10年に1人の逸材」と言わしめた存在感とカリスマ性は鮮烈だった。グループ加入後すぐにセンターに抜てきされた「LOVEマシーン」は平成を代表するヒット曲に。ハロー!プロジェクトの後輩たちからも憧れの存在として名前を挙げられることも多く、今でも現役アイドルたちの中に入ってもひけをとらない輝きを放ち続けている。

 しかし私生活でも波乱の人だった。人気アイドルとのツーショット写真の流出や熱愛報道に加え、2007年には実弟が窃盗罪と強盗傷害罪で逮捕。2010年には母を亡くし、芸能活動を休止している。その間にもくわえタバコでパチンコ台に座るうつろな表情の写真が報じられたり、女性ファッション誌「GLAMOROUS」で“手ブラ”グラビアが掲載されたりするなど、ゴマキが一体どこに行くのかハラハラしながら見守っていたファンもいたことだろう。2014年に一般男性と結婚し落ち着くかと思いきや、第2子出産後の不倫報道に世間は騒然となった。

 不倫相手はオンラインゲームで知り合った一般人の元カレ、密会していたのは近くのショッピングモールやビジネスホテル、と報じられた。一世を風靡したアイドルにしては、ずいぶんと庶民的な場所ばかりで、いつ撮られても仕方のない脇の甘さも垣間見える。それはともすると「落ちぶれた」と言われても仕方ない行動だが、ゴマキがなぜ売れ続けるのかを表しているようにも思ったものだ。アイドル界には珍しい、「承認欲求の希薄さ」である。

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