おじさんがキモがられる中で…結婚発表した錦鯉・長谷川が幅広い世代に支持される理由
8年の遠距離交際
1月1日に放送された「新春!爆笑ヒットパレード」(フジテレビ系)の中で、お笑いコンビ・錦鯉の長谷川雅紀(53)が結婚を発表した。一般女性と8年の遠距離交際を経て、昨年8月に入籍していたのだという。彼のSNSアカウントにはファンからの祝福メッセージが殺到していた。
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【写真】“つるつる頭”の錦鯉・長谷川を演じた「SixTONES森本慎太郎」
錦鯉がブレークするきっかけとなったのは、2021年の「M-1グランプリ」でチャンピオンになったことだ。長谷川は史上最年長となる50歳(当時)で優勝を果たした。吉本興業以外の事務所から優勝者が生まれたのは14年ぶりで、北海道出身者(長谷川)が優勝したのも初めて。何もかもが記録ずくめの圧巻の優勝劇だった。
優勝が決まった瞬間、ツッコミ担当の渡辺隆(46)はボケ担当の長谷川に抱きつき、「ありがとう」とつぶやいたという。2人は涙を浮かべ、審査員を務めた富澤たけしと塙宣之も珍しく泣いていた。苦労を重ねて、50代と40代で夢をつかんだ「おじさんコンビ」の奮闘に日本中が感動に包まれた。
錦鯉は、決勝で披露した2本の漫才で大きな笑いを起こし、ぶっちぎりの優勝を果たした。彼らは前年にも決勝に上がっていたが優勝は逃していた。そこからネタの面白さにも磨きがかかり、観客の心をつかむことに成功していた。
「M-1」で活躍した芸人は、その後の1年間で多くの番組に呼ばれるようになる。しかし、その勢いだけでは長くは続かない。1年後にはまた次の「M-1」が行われて、新しいチャンピオンやファイナリストが生まれる。前年のファイナリストも1年の間に結果を出せなければ徐々に世間から忘れられていく。
だが、錦鯉の人気が落ちることはなかった。優勝後も順調に活躍を続け、数多くのテレビ番組に出演して、CMにもたびたび出ていた。長谷川は明るくとぼけた雰囲気のおじさん芸人として子供にも親しまれている。
大きく両手を広げて「こんにちはー!」と叫ぶ長谷川のギャグは、子供たちの間でも流行していて、すでに定番のネタとして定着した感がある。芸人のネタの中では元自衛隊 芸人のやす子の「はいー」と人気を二分している。
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