「約1億円貸したが3500万円が返っていない」元千代大海・九重親方のタニマチ社長が爆弾告発「カネを借りたまま無視。これがアイツの本性です」

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貴闘力氏も「一緒にマンション麻雀をやった」と 証言

「これは間違いなく私が書いた字です。ただ私は大海にカネを返して欲しくてこんな話をしているんじゃない。今更返してきたって突き返します。彼に言いたいのは、オレたちはカネだけの関係じゃなかったろうということ。彼のためになると思って、ドラマ『スクール☆ウォーズ』のモデルである高校ラグビー部のドキュメンタリーを録画して見せたこともある。それを見て感極まった彼は泣きながら『優勝します』と誓っていた。私は心底彼を可愛がり、物心両面から支えていたつもりだった。周囲から私との付き合いを避けるよう言われたのかもしれない。だったら事情を話して詫びの電話一本くらい寄越すのが筋でしょう。そもそも、カネを借りたまま逃げ続けるなんて人としてあり得ない」

 許せない、いや忘れよう。およそ15年間、ずっと揺れていたと語る。

「2年前、共通の知人が『熱海まで詫びに連れて行く』と間に入ってくれたこともありました。その時、私は久々の再会を楽しみにしていた。これで大海へのモヤモヤした気持ちを断ち切れると思ったからです。けれど結局、彼がやってくることはなかった。今回、告発を決意したきっかけは昨年末、リキ(元関脇の貴闘力忠茂氏)と久しぶりに交わした電話でした。リキから彼が今ものうのうと協会で出世していると聞かされ怒りが収まらなくなった。本当はこんな暴露なんかしたくなかった。でもこうでもしないと彼に私の気持ちは伝わらないんじゃないかと思うに至ったのです」

 貴闘力氏はこう証言する。

「遠藤氏のマンションでの麻雀には、私も千代大海に誘われて10回くらい通いました。遠藤氏の告発で協会にとって最も問題があるのは年寄株を担保に金を借りていたことです。事実ならば絶対あってはならない不祥事。年寄株の売買は表向き禁止されながらも、今も裏で不透明な取引が続いており、一向に解決しない協会の闇です」

 当の九重親方はどう答えるか。初場所初日前日の11日、質問状を持って九重部屋を訪ねたが、女将が出てきて「協会を通してください」と言うのみ。

 結局、協会から回答はなかった。

「全部本当のこと。言い逃れできないから取材から逃げたのです」(遠藤氏)

 遠藤氏の“真意”は九重親方に伝わっただろうか。

前編【「1晩で300万円動く『マンション麻雀』の常連でした」元千代大海・九重親方のタニマチ社長が爆弾告発「人気グラドルとの交際で“隠蔽工作”にも協力した」】では、九重親方と一緒に闇カジノに通い、高レート麻雀にもよく興じたと明かす遠藤氏の証言を伝えている。

週刊新潮 2025年1月23日号掲載

特集「違法賭博・1億円借金・川村ひかるとの秘め事 タニマチから告発された九重親方の不徳」より

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