「約1億円貸したが3500万円が返っていない」元千代大海・九重親方のタニマチ社長が爆弾告発「カネを借りたまま無視。これがアイツの本性です」

スポーツ

  • ブックマーク

 暴かれたのは「違法賭博」だけではない。20年ほど前、九重親方(元大関・千代大海)のタニマチとして知られていた不動産会社京和建物(09年に倒産)元代表の遠藤久人氏は九重親方に「総額で約1億円の大金を貸していた」と明かす。しかも「3500万円が未返済のまま」だと言うのだ。(前後編の後編)

 ***

川村ひかると別れる時、「悔しいです」と泣いていた九重親方

 2003年頃遠藤氏は、川村ひかると交際し始めた九重親方のために新居も用意したという。

「二人が密会しやすいよう、地下駐車場のある芝公園の高級マンションの一室を借りてあげた。そこで一緒に1年以上は住んでいたと思います。03年の9月には二人をサイパン旅行にも連れて行きましたよ。帰国時に成田空港で待ち受けていた梨元勝レポーターを『しつこいんだよ』と払いのけたのも私です。川村が事務所を独立する際にも面倒を見たし、彼女のために会社名義でBMWを買って自由に使わせてあげた」

(川村の事務所に問うと、「当時の具体的な出来事や詳細については時間が経ち過ぎており、また相手側の知人である為、川村からお答え出来る事はありません」と回答)

 九重親方と川村は2年余り交際し一時は結婚間近とも言われたが、05年に破局。その時の相談にも乗ったと振り返る。

「別れる時、大海は『アニキ、悔しいです』とボロボロ泣いていました。一人になってからも元赤坂にあったウチのマンションの最上階に住まわせました。わざわざ彼のためにトイレの改装までしてあげて」

 食事代、住居費、渡航費……。タニマチとして全ての費用を気前よく払ってきたと話す遠藤氏は「金を貸してもいた」と明かす。なんと九重親方はその借金の担保として「年寄株を入れていた」と言うのだ。

次第にカネばかり要求してくる大海に疲れてきた

「最初に金を貸したのは彼と付き合い始めて数カ月経った01年夏頃のことです。彼はまだ現役でしたが、小錦が所有していた『佐ノ山』の名跡を取得するために『7000万円貸してください』と言ってきた。大金でしたが必死にかき集めて現金で渡しましたよ。その代わりに彼は取得した証書を持ってきた。その証書はしばらく社長室の金庫で預かっていました」

 その後も1000万円単位の無心が2回ほどあったと言う。

「はっきり覚えているのは05年6月、彼が弁護士を伴って1000万円を借りに来たこと。その頃から、次第にカネばかり要求してくる大海に疲れてきた。結局、私がふみえ(註・遠藤氏の元妻でタレントの細川ふみえ)と結婚した07年頃に付き合いは途絶えてしまった。その間に年寄株を担保とした7000万円は返済してもらい証書は返しましたが、借金が3500万円残ったままなのは間違いありません」

 実は残債の“証拠”は「週刊新潮」2010年7月29日号ですでに取り上げている。前述した九重親方の違法賭博問題を追及した時の記事だ。記事では遠藤氏から複数の人物への貸付金をまとめた帳簿を掲載。当時、遠藤氏は取材を拒否したが、会社関係者から帳簿が流出したのだった。帳簿上の〈大海〉と書かれた欄には確かに〈3500万〉という数字があった。

次ページ:貴闘力氏も「一緒にマンション麻雀をやった」と 証言

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。