佐々木朗希「ドジャース入り」もくすぶる“恨み節”…争奪戦過熱で中南米の若手選手に“被害者”も
交渉がギリギリになったせいで…
また、佐々木サイドが交渉期日の直前まで時間を要したことも混乱の一因とする指摘も現地ではある。
パイレーツと契約し直したモレルのような100万ドルクラスで契約する中南米の10代選手は少なく、大半はパティーノのように40万ドル前後だ。最終候補に残った3球団のなかでもっとも契約金提示が少なかったドジャースでさえ、佐々木に提示する分が足らず、自軍の有望な若手を放出してまで国際ボーナスプールを増やした。佐々木との契約が優先されたため、メジャーリーグ球団との契約が破棄にされたり、来年以降に持ち越されたりした中南米の10代選手もいる。
「中南米の10代選手との契約ですが、最初は現地スカウトとの口約束で、その後、在籍する野球アカデミーに書類が送られ、正式な手続きに入るのが一般的です。口約束の段階で破棄になったケースは珍しいことではありません。でも、今回は米フリーエージェント市場の上位にもランキングされた佐々木が絡んでのことなので、米国中に知らされました。MLB事務局はAIBIの書簡を無視できないでしょう」(前出・同)
佐々木のデビューマウンドに“恨みの目線”が向けられるかもしれない。ドジャースは昨年11月に始まった本拠地球場の大型修繕工事も遅延ぎみで、ロサンゼルス郊外の山火事の影響も懸念されている。いろいろな意味で佐々木のデビューマウンドに注目が集まりそうだ。
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