【特別読物】「救うこと、救われること」(5) 澤田瞳子さん
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人気時代小説家の澤田瞳子さんは、歴史に残る英雄より、その時代の名もない人々を描きたいと言います。子供の頃から大の本好きで歴史好き。そして、この「好きなこと」が、澤田さんにとっての原動力であり、救いに繋がっていたのでした。
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近著『孤城 春たり』では、幕末の備中松山藩で財政改革を担った山田方谷という儒学者と、彼にまつわる人々を描いています。山陽新聞の連載でしたが、私は山田方谷という人物より、名もない人々に関心がありました。...