恩師が明かした「イチローの”ある変化”とは」  「指導の喜び」に目覚めたかのようなイチローの姿に感じた「人間的な成熟」

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 アジア人初の米国野球殿堂入りを果たした、元シアトル・マリナーズのイチロー(51)。これまで栄誉や賞から距離を置いてきた「孤高の野球人」が、今回ばかりは前向きな姿勢だとか。理由は、イチローにとって「キャリアの集大成」となる大仕事が、その先に待ち受けているためというのだが――。

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 マリナーズなどで米通算3089安打を記録したイチロー。殿堂入りは、もちろん日本人初の快挙となる。

「これまで満票選出は2019年に殿堂入りしたヤンキースの伝説的クローザー、マリアノ・リベラただ一人です。イチローは今回これに続くかと思われましたが、満票選出には1票足りませんでした」(在米スポーツジャーナリスト)

 イチローといえば、過去に国民栄誉賞を3度、辞退。最後となった現役引退後の19年の打診時には「人生の幕を下ろした時にいただけるよう励みます」と述べて固辞したと伝えられる。

「現役時代からストイックに野球を追求してきたイチローは、公の場に出たり、表彰されたりすることを嫌う性格で知られました。ところが最近は“犬猿の仲”ともうわさされた巨人OBの松井秀喜とテレビ番組で対談するなど、メディアへの露出を厭わなくなった」(スポーツ紙記者)

「人を寄せつけない雰囲気が薄れた」

 イチローの変心の裏には、現在の「肩書」の影響を指摘する声が。

「イチローは現役引退後の19年、古巣マリナーズの『会長付特別補佐兼インストラクター』に就任し、若手選手の指導などに当たることになった。翌年に学生野球資格を回復し、帰国した折には男子だけでなく、女子高校野球の選手たちにも精力的に指導を行うようになりました。この頃を境に、人を寄せつけないようなかつての雰囲気が徐々に薄れていったように感じます」(前出の記者)

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