GACKTを転落させた「カンガルー肉」の謎 どこで買える?本当に「高級牛肉」と間違える味なのか
「かわいそう」と思う方には…
なお「かわいいカンガルーを食べるなんてかわいそう。反対!」と言いたい方には、オーストラリアの現状をお伝えしたい。
カンガルーは以前から一部の種で生息数が増えすぎ、牧場の草や農作物を食い荒らしたり、自動車事故の原因になるなど、“害獣”状態になっている。さらに問題なのは、増えすぎた種が他の種類の数を減らす要因にもなること。そのためオーストラリア政府では、「アカカンガルー」ほか数種について狩猟を許可し、増えすぎないようにコントロールを続けている。賛否はあるものの、人だけでなく、自然とカンガルー全体の環境を守るためでもある。
「オーストラリアに約50種いるカンガルーの一部が増えすぎ、今や4,000万~5,000万頭いると見られています」(エリック氏)
参考までに、オーストラリアの人口は約2,500万人、牛の飼育数は2,500万頭前後である。
適正な数を保つために狩猟したカンガルーは、必ず加工場に運ぶ決まりになっているという。
「食肉として流通しているカンガルー肉は全てこうして獲られた野生のものです。野生ですから、抗生物質やホルモン剤などを使っていないのも、健康を気にする方に好まれている理由のひとつです」(同)
DAIGOと鬼龍院のミスからカンガルー肉に興味を持った方も、一度食べてみてはいかがだろうか。