「川口はクルド人のもの」「東京湾に沈める」などのメッセージが… 川口市議が明かす苦悩 「無免許運転、他人名義、無保険が横行」などの問題も

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「川口はクルド人のもの」

 議会で青山さんがクルド人に対して厳しめの発言をしたら、匿名の手紙が送られてきたという。

「川口はクルド人のものです 日本人は出ていって」

「日本人こそ私たちのやり方に合わせるべきだ クルド人」

 かつてはSNSを通して脅されてもいた。

「東京湾に沈めてやる」

「窓の外を見ろ。俺は今お前を見張っている」

 怖くなり、SNSの利用はすべてやめたという。

 奥富さんもさんざん脅され、防刃ベストや盗聴チェッカーを購入して自衛していたそうだ。川口の市議は、命がけの仕事になってしまっている。

殺人未遂で逮捕されたクルド人が再入国しそうに

 2週間ほど滞在して、川口市が日本でも特殊な状況にあると分かった。

 23年7月に川口市立医療センターで発生した暴動では7人のクルド人が逮捕されたが、刃物で相手を刺した事件にもかかわらず不起訴になっている。その一人、殺人未遂容疑で逮捕された25歳の男は同11月に自主的に帰国したが、24年5月に再入国をくわだてた。男は羽田空港内の入管施設でハンガーストライキを行い、治療を要求して仮放免を認められ、川口へ。しかし医師の診断は、治療の必要なしとしてトルコに強制送還された。その際、入管への抗議で、空港に約20人のクルド人が集まり騒ぎになっている。

 入管が動かなければ、殺人未遂で逮捕されたクルド人をまた入れてしまうところだった。

 人口の減少で深刻な人手不足の日本。今後移民を受け入れられるのか、川口市は、貴重な実例として注目されている。このような状況下、川口市長、クルド人に仕事を発注している解体業者はどんな対策を講じているのだろうか。

 そのほかにも、10代の女子中学生が20歳のクルド人の男にコンビニの駐車場に停めた車内で性的暴行を受けた問題や、市内の公園で10代のクルド人の少年らが”行為”に及んでいる問題が――。前編【「日本人も10年後にはわれわれを理解する」 騒音問題を起こしたクルド人の驚くべき主張 「公衆トイレで行為」など数々の問題行動も】では、ここ数年でクローズアップされるようになったクルド人の問題行動について報じている。

石神賢介(いしがみけんすけ)
ライター。1962年生まれ。大学卒業後、雑誌・書籍の編集者を経てライターに。人物ルポルタージュからスポーツ、音楽、文学まで幅広いジャンルを手がける。著書に『57歳で婚活したらすごかった』(新潮新書)など。

週刊新潮 2025年1月16日号掲載

特別読物「現地ルポ 埼玉県川口市に住んでみてわかった『クルド人問題』の真実」より

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