「川口はクルド人のもの」「東京湾に沈める」などのメッセージが… 川口市議が明かす苦悩 「無免許運転、他人名義、無保険が横行」などの問題も

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「共存関係が」

 しかし、地元の人が寛容なのにはわけがあるようだ。

「ヤードの土地を所有する地主さんたちと、借りているクルド人とは、共存関係が成立しているんです」

 とは、川口市議会議員の青山聖子さん。

「赤芝新田は市街化調整区域なので、土地の借り手がなかなか見つかりません。長い間ずっとヤードだったので土中に金属片も多く埋まっていて、農地にすることができず、クルド人の解体業者に貸すしかないんです。治安の悪化で、賃貸住宅も月極駐車場も借り手がいなくて困っています。クルド人は貴重な店子です。迷惑行為があっても地主さんたちは我慢しています」(青山さん・以下同)

「日本人が敬遠する仕事を引き受けているのに」

 それでも、2024年度内には市のヤード条例を厳しくする方向で進んでいる。

「ヤードの内部が見えるように、塀を低くすることをはじめ、いろいろ検討中です。敷地面積の基準もより厳しくなるでしょう。罰金は30万円でしたが、100万円までに引き上げる案も出ているほか、懲役まで視野に入れています。今、市民の方々からのパブリック・コメントも尊重して、話し合っているところです」

 こうした現状をクルド人はもちろん知っている。

「解体業は土で汚れて、アスベストの危険もあり、深刻な人手不足の業種・職種です。クルド人たちは、日本人が敬遠する仕事を引き受けているのに、自分たちを排除するのはおかしい、と主張しています」

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