「家族のために頑張ります」と語った2カ月後…知人が証言「兵庫・竹内県議」はいかに誹謗中傷に苦悩していたか
一罰百戒
「若い人はまだ可能性がありますが、中高年になると難しい。自分が気に入らないものは読みませんし、『もっと読解力をつけたほうがいい』と言っても『読解力がないのはお前らだ』『ネットで真実を知っているんだから』と頑なになるので、つける薬がないというのが正直なところ。あなたたちの無責任な発言が一人の人間の命を絶ってしまうことにもなるんだと、重く受け止めてもらいたいですけどね」(井上氏)
前述の奥谷県議はN党の立花氏を名誉毀損で刑事告発し、受理された。また、百条委員会の委員を務めた丸尾牧県議は、動画15件の内容が虚偽や名誉毀損にあたるとしてYouTubeの運営会社に削除要求したことを発表している。今回、県警本部長の異例の発言は、兵庫県警のやる気を感じさせるが。
「警察も人員に限りがあるので一網打尽というわけにはいかないでしょう。それでも一罰百戒というのは次善の策だと思います。あまりにも酷い虚偽を拡散した者、その尻馬に乗って拡散させようとした者なども、逮捕して厳罰にしたほうがいいと思います」(井上氏)
刑法230条の第2項には、虚偽の事実によって死者の名誉を毀損した場合は処罰されると明記されている。
根拠もない虚偽を発信したN党の立花氏は、県警本部長の全面否定を受け、「事実と異なることをインターネットで発信したことについて謝罪させていただきます」と謝罪した。だが、遅すぎる。