女性トラブルの渦中で「中居こそ裏切り者だった」 SMAP解散をめぐるスタンスについての証言

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公開処刑への批判

 その場で草なぎ剛は「今回、ジャニーさんに謝る機会を木村君が作ってくれて、今、僕らはここに立ててます」と話した後に5番手であいさつをした木村は「最後に、これから自分たちは、何があっても前を見て、ただ前を見て進みたいと思いますので、皆さん、よろしくお願いいたします」と語った。

「他の4人と違って木村を特別扱いするような演出方法が誰の目にも明白でしたし、事務所側が謝罪を強いた印象が強く『公開処刑』と称され、実際に騒動は止むどころか炎上に近い状況になっていきました」(同)

 解散は否定されて活動継続となったが、辣腕マネージャーが去ったことでSMAPは存在感を低下させていき、2016年8月に「12月31日をもって解散」と発表された。翌17年6月には、稲垣吾郎、香取慎吾、そして草なぎが事務所との契約を更新せず、退所することが決まった。中居と木村は残留を選択した。

 当時、専ら批判を浴びていたのは木村だった。彼が首を縦に振れば、解散という事態は避けられたのではないか、彼がジャニーズ事務所側についたことで「公開処刑」が行われ、グループも解散したのではないか、という見方だ。

中居の行動に不信感を

 結局、中居も2020年3月に退所することになる。依然として残った木村に対して、一部のファンらは厳しい目を向け続けた。ただ、ことはそう単純ではなかった、とこの芸能デスクは語る。

「解散をめぐる5人の動きを詳しく知る人物から後に聞いたのは、中居に関する話でした。“あの頃、SMAPを育てた辣腕マネージャーに付き従わないということで、外からは木村が裏切り者扱いされて辛い思いをしたわけです。しかし、これは内側での見え方とはかなり違う。当時、中居はフラフラして立ち位置が定まらず、『彼こそ裏切り者ではないか』と言われていた。何を考えているのかさっぱりわからなかった”とのことでした。“事務所側に立つかと思ったらそうではないし、木村以外の4人で辞めて行く流れで進んでいたかと思ったらそうもならず、とにかく言っていることと行動とのズレが大きく、危うさを感じたほど。他の4人については是非はともかくスタンスにブレはなかった。3人は退所、木村は残留で一貫していた。だから中居の行動に不信感を抱いている人は多かったはず”とも」

解散時のダメージは回避できたが…

 しかし解散後、もっともダメージを受けなかったのは中居だった。辞めた3人のように「干される」ことはなく、木村のように「悪役」扱いされることもなかった。
「解散後も仕事は減るどころか増えました。それは中居のキャラクターや仕事への評価の高さの裏返しでもあったわけです」(同)

 松本人志の疑惑が報じられた際には、かなりの数の同業者ら仕事仲間が「信じられない」といった声をあげて擁護に回ったが、今回、そうした動きはあまり目立たない。
それは仲間たちが世論を恐れてのことか、それとも人望の問題なのか――。

 フジテレビの港社長は17日に会見し、本件に関して調査委員会を設置することを明らかにしたが、会見への出席は新聞やスポーツ紙、通信社や一部のテレビ局に限られたことや社長の説明が不十分だったことなどから、騒動は沈静化する気配をまったく見せていない。

 業界から聞こえてきた評価については、関連記事(不遜な性格、宅飲み好き…テレビ関係者が明かす「中居正広」本当の評判、強気コメントの裏側)に詳しい。

デイリー新潮編集部

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