佐々木朗希(23)マー君反面教師に“イチローへの配慮”に成功も…面談の「宿題」が招いたMLB球団の“反感”とは?
偉業に水を差せばバッシング必至
プロ野球ロッテからポスティングシステムによる米大リーグ移籍を目指していた佐々木朗希投手(23)は1月18日朝、ドジャース入りを決断しことを自身のインスタグラムで電撃発表した。メジャー球団との契約は同15日午前11時から可能になっていた。期限は24日午前7時までだった。ドジャースを選択した決断に意外性はなかったとはいえ、締め切りまで1週間近く余裕を持って、年をまたいで日米のメディアを狂想曲に巻き込んだ争奪戦は決着をみることになった。なぜ佐々木はこのタイミングで結論を出す必要があったのか――。
【写真】佐々木朗希の米移籍を「署名活動しましょうよ」と後押していた「超大物メジャー選手」って誰?
さる米大手マネジメント会社の代理人はこう語る。
「佐々木の発表はアメリカの西海岸では金曜日の午後でした。ここから土日に入るため早ければ、このタイミングで決まることもあるかなとみていました。週が変わると、日米の球界が注目するイベントが控えていましたからね」
22日午前8時から今年のアメリカ野球殿堂入りの選出者が発表される。恒例行事だが、日本の球界関係者にとって今回は特別な意味を持つ。大リーグだけで通算3000安打をクリアしたイチロー氏(51)の選出が確実視されているからだ。ヤンキースで通算652セーブをマークし、2019年に殿堂入りしたマリアノ・リベラ投手に続き、史上2人目の満票選出がなるかどうかは米球界でも注目の的になっている。16日には一足先に日本で殿堂入りを果たした。
「競技発祥国のアメリカでの殿堂入りはアジア人では初の快挙です。佐々木が移籍発表で水を差すようなことがあれば、バッシングは避けられなかったでしょう。まずは16日、そして22日に近い日程を避け、自分の話題の熱が冷めるよう発表をある程度、前に持ってきたように思えました」(同代理人)
佐々木のマネジメント業務は某大手広告代理店が担っているという。今回垣間見えたメディア戦略には昨年11月末に田中将大投手(巨人)が楽天退団を表明したことを「他山の石」としたことが窺えた。
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