なぜ下着姿をSNSに載せたのか…消せと言われて「無理です」 高校退学のちーまき(19)が騒動を振り返る

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 2024年にグラビアで活躍が目覚ましかった一人がグラエンサーのちーまき(19)だ。類まれなボディーを武器に、「FLASH」や「週刊SPA!」など多くの雑誌のグラビアを飾った。彼女と言えば、高校時代に下着PR案件を投稿し退学となったことで“悲劇のヒロイン”と呼ばれたことでも知られているが、なぜ女子高生は下着写真をSNSにアップしたのか。改めてその経緯について聞いた。(前後編の前編)

 グラビアではクールな表情を見せ、SNSでは時に強気な発言もする19歳だが、実際に会うと人見知りで、純朴さを感じさせる。本人も「なんかギャルっぽいってめっちゃ言われますけど、ギャルではないです」とはにかむ。

 福井県で生まれたちーまきは、小学校までは競技かるたに取り組んでいた。

「お姉ちゃんが最初にやり始めて、全中優勝とかしてたんですよ。それで私もやるようになって。私も全国大会には毎年出てました。県外の大会で全国を回ってたので、旅行みたいな感覚で楽しかったです。中学で部活に入ったんでやめたんですけど」

 好きな一首は紀友則の【ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ】。穏やかな春の日と慌ただしく散る桜の花びらを対比し、自然の無常観や儚さを詠んだ歌だ。

 中学に入るとバスケ部に所属し、キャプテンを務めるなど活発に活動した。ただ高校にはバスケ部はなく、スポーツ強豪校だったことで他の部にも飛び込みづらかったことから、帰宅部となりアルバイトをする日々を送った。

フォロワー3万人超えの高校生

 ちーまきにはニュースで取り上げられると必ず触れられることがある。「下着案件で高校退学」だ。2023年2月、ナイトブラのPR案件をインスタグラムに投稿したことで、当時通っていた高校を退学処分となり、ネット上で大きな話題となった。

 高校時代には、一般人ながらSNSのフォロワー数が3万人を超えていたという。

「最初は福井にある芝政ワールドというプールにいった時の、水着を着ていた動画がTikTokでバズったんです。それでフォロワーが3,000人ぐらい増えて。うれしいと言うか『制服とか着たら学校がバレるから、もうそういう格好はあげられないな』と思ったくらい。その後もTikTokやインスタグラムは続けてました。PR案件もずっと来てたんですけど、なんか怖いなと思って断ってました」

 周りがやっているからと始めたSNSは、徐々に彼女の存在を大きくしていった。やがて学校内でも知られる存在になったが、その注目はちーまき本人にとって決して心地よいものではなかった。

「学校のトイレから出たら、スポーツクラスの野球部の生徒が茶化すようにずらっと並んでいて『ああ、ちーまきさんだ』と言われたり。そのノリがめっちゃ嫌でした。一般人なのにって...。SNSで目立つのは良いんですけど、プライベートでは目立ちたくないです」

 メンタルもけっして強い方ではない。親友と喧嘩したことで1週間落ち込み、その影響でアルバイトを休んだ際には「なんだか悪くて」とバイトを辞めてしまうくらいだ。SNSについても、何度も辞めようと思った。

「SNSのアカウントごと削除しようとした時もあったんですけど、『今は分からないけど、いつかフォロワーがたくさんいたら得する時もあるかもあるんじゃないか』と知り合いに言われて。じゃあ削除しないでおこうって」

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