遺産はわずかで、未払い入院費「1300万円」が残され…「淡路恵子」没後10年の「負債」と訴訟トラブルを、長男・島英津夫さんが初めて明かす

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訴訟を起こされて……

「その頃は私も舞台をやっていましたから、自分が生活する分はギリギリ賄えていました。しかし、入院費はとても支払えません。母の死の2年後には、虎の門病院から未払い代金分の請求訴訟を起こされました」

 淡路の相続人には、島さんの他に次男と、亡くなった3男が遺した1人娘がいる。そのうち3男の娘、つまり、島さんの姪は相続放棄をしていた。

「私もそうすれば良かったんですが、母の死後のバタバタで、とてもそこまで頭が回らなかった」

 加えて、さらなるトラブルも起こっていた。淡路の死後、複数の週刊誌で「葬式の場で淡路の友人でもあったデヴィ夫人が、棺から(遺品の)着物を取り出そうとした」との記事が掲載された。デヴィ夫人は事実無根と激怒し、週刊誌と証言者の1人でもある島さんを提訴。ブログで島さんを痛烈批判した。それを受け、島さんは逆に、誹謗中傷されたとデヴィ夫人を提訴している。

「この裁判が3年半も続きました。法廷で証言もしました」

 ちょうどその頃、島さんの主宰する劇団も、それまでのスポンサーが離れてしまうなどの苦境を迎えていたのである……。

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後編】では、島さんが直面した更なる苦境と、そこで行った大きな決断について詳報している。

デイリー新潮編集部

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