「おごりだと知ると高い日本酒を」「鉄道話に夢中で客人は…」 石破首相が頼る鉄オタ仲間の前原誠司氏、大連立の可能性は
夏に控える参院選を終えると、11月で自民党は結党70年の節目を迎える。それまでに石破政権は、そして与野党の勢力図はどうなっているのだろう。“一寸先は闇”の政界トンネルを地で行く石破茂首相(67)が明かしたのが「大連立構想」だ。相手として思い描くのは、固い“鉄の絆”で結ばれたオタク仲間。
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いい年をした大人二人が、鉄道員の帽子をかぶってご満悦――。現在日本維新の会で共同代表を務める前原誠司氏(62)は、石破氏が首相になる以前から、都合をつけては一緒に鉄道談義に花を咲かせていたという。それは来るべき難局に備えて、育んできた関係だったのか。
少数与党ゆえ国会運営で困難を強いられる石破政権が、「103万円の壁」問題で国民民主党と対立を繰り返したのはご存じの通り。その一方、石破氏は国政の場で維新のトップを務める前原氏に秋波を送る。公約である教育無償化を議論の俎上に載せると打診された維新は、昨年末の補正予算に賛成した。
そして元日に放送された文化放送のラジオ番組で石破氏は、与野党の主要政党による「大連立」も選択肢の一つと口にしたのだ。
政治部デスクによれば、
「かつての福田康夫政権下でも、民主党との大連立の話が持ち上がったことがありましたが、両党内から反対の声が上がって頓挫しました。今、石破氏の念頭にあるのは大連立で、衆参ダブル選挙にも言及しているのは、反対すれば解散するぞという脅しの意味もあります。とはいえ、立憲民主党の野田佳彦代表(67)は大連立に否定的な考えを貫く構えで、石破氏も個別の接触まではしていません」
ゆえに石破氏が頼るのが前原氏というわけだ。
「おごってくれると知ると高い日本酒を」
実際、前原氏も“野党で自分ほど石破首相に近い人物はいない”などと周囲に豪語しているという。
「昨年、前原さんが近しい同僚議員に“会わせたい政界の大物がいる”と言って、会食の場に連れてきたのが石破さんでしてね」
と明かすのは、さる永田町関係者。
「まだ石破さんは首相になる前でしたけど、食べ方が汚くてね。最初はビールだけしか飲まないなんておとなしいこと言っていたのに、相手がおごってくれると知るや高い日本酒を次々に頼み始めた。二人は鉄ちゃん話に夢中になって盛り上がる始末で、鉄道に興味のない客人はあきれていましたよ」
趣味を同じくする同士が首相と野党第2党の党首となった今、はたして「連立」はあり得るのだろうか。
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