“確認が得られていない”軍艦島の映像をタレ流して反日をあおったNHKの罪 元島民は「謝罪を求めたが、上層部が了解しない様子だった」
「なぜ4年もかかったのか」
調停申し立て人のメンバーである「島民の会」の中村陽一幹事長は、
「私もあと2カ月で87歳。『確認が得られていない』という回りくどい言い方にせよ、実質的に『端島の映像ではありませんでした』と認めたわけだから、ここで手を打ったということです。それでも、なぜ最初の抗議から4年もかかったのか不思議でなりません。NHKの放送ガイドラインには『意見、苦情などには誠意を持ってできるだけ迅速に対応する』とありますが、それが守られていませんね」
当の稲葉会長に尋ねると、
「和解ができて、私の考えは強く『遺憾だ』と示したつもりです。ひと区切りついたという認識です」
それでも、元島民らを支援してきた産業遺産国民会議専務理事の加藤康子氏は、
「今後、韓国で尹政権に取って代わり、“反日政権”が誕生するかもしれません。そうした時にあの映像が使われたら、NHKはどう対応するのか。注視していかなければなりません」
“遺憾”などとお茶を濁している場合ではないのだ。
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