NHKエリート局長が「親密な間柄の女性」に情報漏えい 「異例の処分」に局内は騒然

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停職明けの処遇も見通せない

 加えて、局内の“力学”も災いしたという。

「市川氏の後ろ盾となっていたのは直属の上司である竹村範之専務理事。おかげでネット配信の指針作りなどで権勢を振るうことができたわけです。報道畑の人たちは、彼が重用されるのを苦々しく感じていたといいます」(前出の関係者)

 放送法改正に伴い、ネット上のサイト「政治マガジン」「事件記者取材note」などは閉鎖されたのだが、

「こうした方針を打ち立て、報道セクションに冷淡な対応を取ってきた市川氏へ“反対派”が一矢報いたといえます。業務用パソコンとスマホを押収された市川氏は先月中旬から出勤しておらず、停職明けの処遇も見通せません」(同)

上層部に聞くと……

“更迭騒動”について局上層部に尋ねたところ、

「(処分の“政治的背景”は)そういうことは全くないです」(竹村専務理事)

「この件はちょっと、あの、えー控えます」(井上樹彦副会長)

 と言うのみ。NHKに尋ねると、

「処分に関する詳細は、回答を控えます」(広報局)

 ともあれ、こうした人物が受信料を原資に「改革」を先導していたのだから、何をか言わんやである。

週刊新潮 2025年1月16日号掲載

特集「『みなさまのNHK』に3つの異変」より

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