石丸伸二氏会見にオールドメディア側が猛反発「偉そうに。何が“あなたなら合格”だ」「市長時代と同じで記者クラブをだしに使いたかっただけ」

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質疑応答では、一転、記者におべんちゃらを…

 自分の望む通りの会見ができなかったことをクラブ側のせいにするのは「お門違いだ」と続ける。

「石丸さんは都知事選出馬会見の時、東京新聞・望月衣塑子記者の盟友、『アークタイムズ』の尾形聡彦記者に執拗なまでに厳しい質問を重ねられた過去がある。ああいう展開になるのが嫌だったのでしょう。もちろん石丸さんの言う通り、最近は注目会見にジャーナリストを名乗るYouTuberたちが殺到し、延々と時間を割いて、質問というよりは自己主張をする場になっている傾向には問題がある。ただ現在の都庁クラブの運営では避けられない話。石丸さんに限って開催方法を変えることもできない」(同)

 なんら説教を聞いても響くところはなかったと言い、

「どうぞこれからも記者クラブの会見場を使わずに自分たちで会場を借りてやってください」

 とまで言うのである。

 このようにいきなり記者との対決姿勢を示して記者会見に入った石丸氏だったが、質疑応答に入ると、一転、記者たちにおべんちゃらを言い出した。

 その前に今年7月に行われる都議会選挙立候補者を幅広く募集し、公開面接の上で採用する方針を述べたのだが、気に入った質問をした記者に対しては「あなたなら合格です」などと勝手に記者の“採点”を始めたのである。

「みんな内心“何を偉そうに”と思っていた。最後の方に『僕は合格でしょうか?』と逆に聞いた記者が出てきた時は“乗せられてバカなことを…”と白けたムードになった」(前出・都庁担当記者)

テレ朝は来なくて正解

 前出のデスクはこう断じる。

「彼のやっていることは安芸高田市長時代となんら変わりませんよ。あの時、石丸さんは地元のテレビ・新聞記者を挑発し、会見場でやり合う姿勢をアピールして全国区で注目を集めた。記者たちをてのひらで転がして、それ見ろとネット民の喝采を浴びたいだけ。なんだかんだ言って記者クラブを頼っているのです。その演出にフリー記者が邪魔だっただけ」

 今回の会見で石丸氏はテレビ朝日をターゲットにするとも予告していた。昨年「グッドモーニング」の取材を受けた際に恣意的な編集を受けたとして「絶対に許さない。会見を開いた時、個別的に集中的に責めます」などとSNSに動画を投稿。だが結局、テレ朝記者は会場に現れず、石丸氏は「テレ朝来ていないんですか? 残念だなぁ」と述べていた。

 別のテレビ局記者は「来なくて正解です」と語る。

「石丸氏の餌食となることが見え見えだった。記者を守るためにもテレ朝は行かせるわけにも行かなかったのでしょう」

 実際、石丸氏サイドは記者席を映像に撮っており、石丸氏自身もこう言っていた。

「それ(記者が撮影されること)が楽しみにこれからなっていくんじゃないかな。みなさんにとっては嬉しくない話。第4の権力と見られるメディアに属するみなさんも権力者。その意味では顔と名前が表に出る覚悟があった方がいいんじゃないかと」(同)

 テレビ局記者は「そもそも放送する側が長時間のインタビュー内容を編集するのは当たり前の話」と続ける。

「その内容が気に食わなかったとしてもそれは個別でやる話。新党結成の話を聞くために集まったほかのメディアを巻き込む話ではない。終わってみると、場所変更のゴタゴタも含めてすべて石丸氏サイドが仕組んだ“演出”だったのではないかという疑念すら抱きます」

 総じて記者たちは「今後も石丸氏に利用されないよう気をつけなければならない」と語るのである。

デイリー新潮編集部

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