看護師の収入をほとんど注ぎ込んで…「43歳女性」がハマった“驚きの趣味”とは? 「日本で生活していては経験できない癒やしがある」
日本人として3人目、さらに言えば日本人女性初の「14サミッター」、渡邊直子さん(43)。14サミッター? 何それ? と思われる方も多いだろうが、以下の説明をお読みいただければ、どれだけ大変なことかは分かるはず。本業の収入を注ぎ込んで続けてきた結果、達成した“偉業”とは――。
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エベレスト、マカルー、K2…次々に頂を手中に
東京での逗留先に近いということで、品川区にある品川神社の富士塚に立ってもらった。ここに登ると富士山に1回登ったのと同じご利益が得られるとのことだが、彼女の“偉業”は富士山を100回登っても追いつかない。
「14サミッター」とは、地球上にある標高8000メートル以上の高峰14座をすべて登った者のみに与えられる称号で、長い登山史上80人ほどしかいないという。
渡邊さんは、幼少の頃に参加したサバイバルキャンプの延長で小4の時に初めて雪山登山を経験し、さらには中1でパキスタンの山を4700メートル地点まで登った。
そして最初の8000メートル峰、チョ・オユーの頂を踏んだのは2006年のことであったが、そこで知ったのは高所に強い自らの体質と、何よりも遠征の楽しさであった。
以来、本業の看護師の収入をほとんど注ぎ込んでは毎年のように8000メートル峰の頂に挑み続けて、エベレスト、マカルー、K2……と、次々に頂を手中に収め、昨年10月9日、中国のシシャパンマ(8027メートル)に登頂、ついに14サミッターの称号を獲得したのである。
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