人的補償で巨人「伊藤優輔」を獲得のソフトバンク…「超大物投手」を狙う“もうひとつの大型補強”とは
「ビジネス」か「恩義」か?
米球界では「年俸アップ」と「球団からの恩義」を天秤に掛けることになった場合、後者の選択はバッドチョイスとされている。これは一般企業の転職でも同じだという。日本と米国の考え方の違いであり、ルーバ女史の言った「ビジネスですから」のコメントは意味深いものなのだ。
「DeNAは日本一達成後、リーグ優勝を目指すため、大型補強をやると宣言していました。今のところ、目立った補強は浜 口と三森大貴(25)の交換トレードだけです。バウアーが帰還するのかも含め、ソフトバンクが巨人に対し、どんな人的補償を仕掛けてくるのか気になっていたはずです」(前出・同)
バウアーは自身がプロデュースした米アリゾナの練習施設で自主トレを続けている。DeNAのユニフォーム姿で練習している様子は自身のSNSなどで公開されているが、「ビジネス」に徹する可能性は捨てきれない。
ソフトバンクの関係者によれば、捕手・甲斐の最大の武器は強肩ではなく、キャッチャーミットのハンドリングにあるという。フォークボールなどの縦の変化球がワンバウンドした際、体をぶつけて止める捕手は多いが、甲斐は半身の姿勢で捕球して二塁送球もできる。その技術だけは練習してもすぐには習得できないので、今季、ソフトバンク投手陣が縦の変化球を投げるのをためらう場面も出てくるかもしれない。
小久保監督は仕事始めの席で「先発投手は最低でも7人は欲しい」と“贅沢な夢”を語っていたが、今年は優勝はもちろん、日本一奪還も至上命題だけに、なりふり構わぬ補強をしてくる可能性はあるかもしれない。
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