トランプ大統領就任式に「770万円」で参加できる!? 妙なツアーのナカミを主催者に聞いてみた
1月20日、アメリカ連邦議会議事堂前で、第47代大統領の就任式が行われる。宣誓するのは、もちろんドナルド・トランプ氏(78)だ。厳重な警備の中、招待エリアには2000人弱が招かれる。日本からは岩屋毅外務大臣や片山さつき参院議員が参加するが、この世界的なセレモニー、実は一般の人でも臨席することができるという。
【画像25枚】「わずかなエリートのみが入れるエリアで参加できる」との記載も…「770万円」ツアーのナカミは?
驚きの参加費用
実際、X(旧ツイッター)には、
〈トランプ大統領就任式特別参加プログラム実行委員会〉
〈トランプ大統領就任式に参加しませんか? 2025年1月20日にワシントンDCで開催されます。世界の変化を目撃せよ!!〉
という妙な宣伝が載っているではないか。
それによると、手配するのは東京都港区にあるユニカルツーリスト。
スケジュール表では、1月19日の朝にワシントン・ダレス国際空港に現地集合。勉強会を開いたのち、現地ホテル泊。そして20日の朝、地下鉄に乗って会場に移動し、就任式に臨む。通常ならば式は午前11時ごろに始まり宣誓と就任演説、午後には新大統領が議事堂からホワイトハウスまで歩くパレードが行われる。そして、夜は晩餐会があり、そこにも参加できる。もちろんイブニングドレスかタキシード着用が義務だ。明けて21日はワシントン観光や、懇親会・勉強会。そして22日朝に現地解散となっている。
驚くのはその参加費用で、同社のパンフレットによると「スタンダードプラン」で550万円、「プレミアムプラン」で770万円だ。昨今の円安でアメリカに旅行すれば50万~70万円かかるのは当たり前としても、飛行機代別のツアーで10倍の値段とはどうしたことか。
費用は“寄付”
そもそも、どうすれば招待エリアに潜り込めるのかについても、ユニカルツーリストの岩間哲士代表取締役に聞いてみる。
「あまり知られていませんがアメリカの大統領就任式は、政府ではなくて支援者と上下両院議員が共同で開く私的なイベントなのです。開催にあたっては就任式実行委員会というLLC(合同会社)が作られ、そこに個人や団体が寄付をし、参加枠をもらう仕組みになっている。私の場合、たまたま親しい大手IT企業が寄付者でいたことから、枠をもらえました。だから、550万~770万円という費用も、ツアー代金ではなく寄付額だと考えてください。値段が違うのは、トランプさんが立つ場所までの距離の差です」
募集人数は20人。現在(1月12日時点)手を挙げているのは13人だという。