「佳子さま」30歳で“記念写真集”4冊発売 アイドル以上の“刊行ラッシュ”も、書店関係者が明かす「実売率」は
昨年末の29日、秋篠宮家の佳子内親王殿下がお誕生日を迎えられた。今年は30歳の節目であり、それを記念し、3つの出版社から計4冊のムックが出版されている。いずれも写真をふんだんに使った「写真集」とも呼べるものだ。佳子さまと言えば、そのご容姿から、「美し過ぎるプリンセス」と言われて久しいが、一方で近年は、そのお振る舞いが批判的に取り上げられることも少なくない。ムックの売り上げが気になるところである。
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ご成長がはっきりわかるビフォア・アフター…20歳から10年間の「佳子さま」連続お写真
その4冊とは、
〇宝島社「佳子さま 世界中を魅了した美しいお姿」(9月4日発売、定価1100円)
〇講談社「FRIDAY緊急増刊 完全永久保存版 「東洋のダイアナ」に成長するまでの全記録 佳子さま 凛々しきプリンセス『30年の歩み』」(10月31日発売、定価1760円)
〇主婦と生活社「別冊週刊女性 微笑みのプリンセス 佳子さま」(12月12日発売、定価1760円)
〇宝島社「麗しのプリンセス 佳子さま 30年のご足跡」(12月17日発売、定価1590円)
いずれも幼少期から現在までの写真が100点以上掲載されるなど、グラビアが中心だ。ファッションやヘアアレンジについての解説もある。とりわけ講談社の「凛々しきプリンセス」には、私服や、女子大生時代のプライベートフォト、OLスーツ通勤風景のフォトが掲載されている。まるでアイドルの写真集と変わらないような編集なのである。
版元もがっかり
今を時めく人気アイドルであっても、写真集が同時期に4冊も出版されたとしたら異例のことだ。出版社が挙ってムックを出したがるというのは、変わらぬご人気ぶりを示すものと言えるだろう。しかし、ここで気になるのは肝心の売れ行きである。先に記したように、近年はそのお振る舞いに批判の声が上がることも少なくない。昨年にはこれらが「異例の売れ行きを見せている」とのネット記事も出たが、この記事はムックの版元でもある講談社「FRIDAY DIGITAL」の記事。鵜呑みにはできまい。実際の売り上げは、どのような具合なのか。
さる書店チェーンの関係者に聞くと、
「惨敗というほどではありませんが、“売れている”とは言い難い数字ですね……。流通量から見て、どのムックも刷り部数はおよそ5000部から1万部台と見られます。部数は妥当なところだろうと思いますが、では、実売率はどうかと言うと、良いもので5割、ダメなもので2割ほどといったくらいでしょうか。出版社にとっては、7~8割売って初めて成功と呼べる部類の世界ですから、2~3割だと担当者が青ざめる。これで広告でもたくさん入っていえば別でしょうが、そうでもありませんからね……。どの版元も今一つだったと肩を落としているのではないでしょうか」
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