「留置所でのあだ名は“ポイズン”」 浅草・親族4人殺害事件の被告が60キロ激やせの理由とは? 「ムササビのように腕から皮膚が垂れ下がっている」

国内 社会

  • ブックマーク

「本人はシャバに戻れると思っている」

 細谷被告もその例外ではなく、コロンビア人に伝授されたトレーニングに日夜励んでいたという。その内容は「ヒットトレーニング」と呼ばれる本格的なもので、脂肪燃焼効果が高いことで知られる。加えて、ハードな食事制限も自らに課していたそうで、

「炭水化物を極力避け、出される食事にはほとんど手を付けなかった。その代わり、金持ちの彼は昼に800円ほど払い“自弁”を頻繁に取っていた。よく焼肉弁当を注文し、米の上に乗った肉だけを食べていた」(先の男性)

 過酷なダイエットの影響か、風呂場で細谷被告が倒れる場面にも男性は出くわした。なんでも、高校時代の体重である65キロを目標に設定していたらしく、

「本人はしばらくしたらシャバに戻れると思ってるんです。その証拠に『外に出たらホテル経営に生かしたい』と簿記2級の勉強にも励んでいました」(同)

「あだ名は“ポイズン”

 4人の家族を“毒殺”したと疑われる男が、そう易々と野に放たれるはずもないのだが……。男性は細谷被告と顔なじみになってから、事件について聞いたことがあった。すると、

「あれは、勝手にAmazonでラジエーター液を注文した嫁がやったんですよ。嫁は極刑でしょうが、自分は20年ぐらいで出れるはず」

 そう答えたという。もっとも、男性は細谷被告が事件に間違いなく関与したとみている。

「運動場での談笑時、僕がふざけて『不凍液ってどんな味すんの?』と聞いたことがある。すると、あっけらかんと『甘いんですよ』と答えた。あれは、実際に使ったことがある人の言いっぷりで、『こいつ、絶対やってるな』と。仲間内では彼を“ポイズン”と呼んでいました」(先の男性)

 捜査では事件に関して否認・黙秘を貫いているという細谷被告。疑われる犯行内容と同様、留置所での言動も不気味そのものだった。

週刊新潮 2025年1月16日号掲載

ワイド特集「笑う門には福来たる」より

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

あなたの情報がスクープに!

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。