中居正広「解決金9000万円」は庶民に換算するといくらくらいになるのか 可愛い「なかい」君と世間とのギャップ

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手を上げる等の暴力は一切ない

 昨年末から女性トラブルが報じられているタレントの中居正広(52)。1月9日には「お詫び」と題する文書を公開したが、騒動は沈静化せずレギュラー番組は終了や無期限の放送休止という宙ぶらりん状態で引退危機まで報じるメディアもある。一方で、9000万円とされる芸能関係者の被害女性との間の解決金額の持つ意味についても注目が集まり続けているようだ。

 中居は「お詫び」と題する文書のなかでざっと以下の通り騒動について説明した。

・トラブルがあったことは事実。双方の代理人を通じて示談が成立し、解決していることも事実。
・解決に至っては、相手の提案に対して真摯に向き合い、対応してきたつもり。
・手を上げる等の暴力は一切ない。
・示談成立で今後の芸能活動についても支障なく続けられることになった。

 ここで金額についての直接的なコメントはないが、「手を上げる等の暴力」を否定する一方で、その点に触れておらず、これまでも否定していないことから見れば、概ね正確な数字というのが衆目の一致するところである。

被害女性のコメントが重い

「特に芸能活動の継続について触れた部分について世論の違和感が報じられたかと思います。それもさることながら放送局やクライアントはまた違った見方をしているようです」

 と、芸能デスク。

「中居のお詫びを受けて女性セブンが被害女性にコメントを求めたところ、被害女性は“私の人生は元には戻らない”と語っていた、と報じられました。中居側は解決済みで芸能活動の継続に言及したわけですが、女性にとっては人生を台無しにされた、永遠に解決しない問題だとの思いが強く伝わってきます。放送局やクライアントはこのあたりを重く見ており、中居のレギュラー番組の早期復帰は絶望的だと思われます」(同)

 今回の件では9000万円とされる解決金も大きな注目を集めた。名誉毀損やプライバシー侵害に詳しい弁護士によると、

「紛争解決のための金額として、滅多に見ないものです。仮に被害女性側が刑事告訴をして、それが受理されて刑事事件として捜査され、中居が何らかの罪で起訴されてもおかしくはない案件だった可能性もありますね」

実は相場的に妥当

 中居側が身柄を拘束された後に実刑判決まで下ることを想定し、それを回避するため世間的にあり得ない額で妥結したとの見方も可能だという。

「“相手の提案に対して真摯に向き合い、対応してきた”との文言が『お詫び』文書にありましたので、金額の面で揉めたとの印象は受けません。が、給与所得者の平均給与は460万円程度であり、9000万円はおよそ20年分にあたりますから、一般的には超高額の解決金に映ることでしょう」(同)

 もっとも、近年の高額賠償額を見てみるとまた違った印象を受けるかもしれない。2019年に起きた乗用車の暴走事故で禁錮5年の実刑判決が確定した受刑者に対する損害賠償請求訴訟では、遺族4人に対して約1億4000万円を支払うよう判決が下った。同じく2019年に出産時の医療ミスで生まれたばかりの男児に重い障害が残ったとして両親側が病院側に損害賠償を求めた裁判では、病院側に約2億円の支払いが命じられている。

 人命が失われたり、重い障害を負ったりしたケースと単純に比較することは困難だが、人生を台無しにされたということならば、9000万円は極端に高いとも言えない。

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