もう最終回の結末が見えてしまった 「香取慎吾」フジ新ドラマ、隠せない“既視感”
1月クール「日本一の最低男」
元SMAPの香取慎吾(47)が主演するフジテレビ系連続ドラマ「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」(木曜午後10時)の初回15分拡大版が9日に放送された。フジの連ドラで主演を務めるのは、2014年放送の「SMOKING GUN~決定的証拠~」以来、実に11年ぶりとなったため業界からとりわけ注目されていたが、視聴率は世帯5.6%、個人3.1%(ビデオリサーチ、関東地区)と物足りない結果となった。(※以下、ネタバレを含みます)
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連続ドラマをウォッチングしている放送ライターが初回についてこう話す。
「盟友である元SMAPメンバーの草なぎ剛(50)が、2023年の主演ドラマ『罠の戦争』で演じた政治家秘書・鷲津亨として友情出演。また、12月に急逝した故中山美穂さん(享年54)が保育園の園長役で特別出演したことも大きな見どころでした。香取演じる大森一平は区議会議員に立候補して、古巣を見返したい元テレビ局員という役どころですが、この設定が安易でどうにも気になってしまいます」
同ドラマは、テレビ局を追い出された“最低男”が家族を、社会を、そして日本を変えていくために奮闘する姿を描くという。前出のライターはテレビ局員という設定に既視感があると指摘する。
「テレビ局を舞台にしたドラマは数多く放送されています。フジでは2020年10月期放送の長澤まさみ(37)主演作『エルピス-希望、あるいは災いー』が冤罪疑惑を追うアナウンサーを描きました。23年1月期の日本テレビ系『ブラッシュアップライフ』では安藤サクラ(38)演じる主人公が、日テレに就職するという楽屋落ちの展開となり視聴者を驚かせました。
昨年1月期のTBS系タイムスリップドラマ『不適切にもほどがある!』もテレビ局が舞台で、阿部サダヲ(54)演じる元スパルタ体育教師はテレビ局のトラブル解決役として働きます。テレビ局を舞台にすれば局内を丸ごとセットとして使えますし、ロケ地での撮影も大幅にカットできるうえ自局の番組宣伝も絡められます。『最低男』の第1話では局内のシーンはほとんどありませんでしたが、過去の回想で今後何度か登場するのではないでしょうか」
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