初の視聴率3冠王へ テレ朝が“大勝負”をかけた「プライベートバンカー」で唯一気になった“登場人物”

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日テレとテレ朝の事情

 日テレのゴールデン帯の強さを支えているのは「世界の果てまでイッテQ!」(日曜午後7時58分)、「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」(火曜午後7時)、「ぐるぐるナインティナイン」(木曜午後8時)などのバラエティ群。

 この3番組の個人視聴率は6~7%(世帯10%以上)と高い。バラエティを成功させるのは難しいが、軌道に乗ったら視聴率は簡単には落ちない。

 ただし、日テレのゴールデン帯には視聴率の全く読めない連続ドラマ枠が1つ含まれている。「土ドラ9」(土曜午後9時)がそう。この放送枠にはブレーキとなる作品もある。

 たとえば昨年の夏ドラマ「GO HOME〜警視庁身元不明人相談室〜」の場合、悪いときには個人視聴率が2%台(世帯4%台)にまで落ち込んだ。身元不明遺体の生前の軌跡を辿る米国型の新しいタイプの物語だったが、ストーリーに甘さが目立った。

 日テレはテレ朝の年度個人視聴率3冠王は阻止したい。カギを握るのは赤楚衛二(30)が主演する新しい土ドラ9「相続探偵」(25日スタート)である。赤楚が扮する探偵が仲間たちと複雑な相続問題を解決するコメディドラマだ。

 日テレのゴールデン帯のバラエティ番組群には冬の改編がない。このため、「相続探偵」が命運を握る。大コケすると、テレ朝に年度視聴率3冠王を奪われてしまう可能性が高まる。

 テレ朝側もゴールデン帯のバラエティ番組群は動かさない。年度視聴率3冠王を争っているときだから変化は嫌うだろう。

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