マスターズ史上初の“双子出場”が決まったホイガード兄弟、米LPGA注目ルーキーの岩井姉妹…ゴルフ界に期待されるツインズ旋風

スポーツ

  • ブックマーク

マスターズ特別招待、1人はリブゴルフ選手

 暦が2025年に変わったばかりだが、ゴルフ界の動きはきわめて早く、4月に開催されるマスターズに関する事柄が、すでにあちらこちらで話題に上っている。

 1月8日には、オーガスタ・ナショナルのフレッド・リドレー会長から今年のマスターズに特別招待する2名の選手が発表され、大きな注目を集めた。

 まず1名は、26歳のチリ出身選手、ホアキン・ニーマンだ。2018年にプロ転向し、PGAツアーで戦い始めたニーマンは、2019年のミリタリー・トリビュート・アット・ザ・グリーンブライヤーで初優勝を挙げると、2022年には「タイガー・ウッズの大会」と呼ばれるジェネシス招待を制して2勝目を達成した。

 スターダムを順調に駆け上がっていったニーマンだが、リブゴルフが創設されると早々に移籍。世界ランキングの対象外であるリブゴルフの選手となったことで、ニーマンの世界ランキング順位は当然ながら下降しているが、リブゴルフでは活躍を続けている。

 オーガスタ・ナショナルは、そんなニーマンの実力と奮闘ぶりを認め、昨年のマスターズへの特別招待をオファーした。そして今年も2年連続で特別招待が出され、世界のゴルフ界を少々驚かせている。

 ニーマンのマスターズ出場は今年で6度目となる。2023年は16位タイ、2024年は22位タイと、どちらもトップ25入りを果たし、健闘していた。現状では、今年のマスターズ出場が決まった12人目のリブゴルフ選手となっている。

史上初! マスターズに双子が揃って出場

 今年のマスターズへの特別招待を授かったもう1人は、デンマーク出身の23歳、ニコライ・ホイガードだ。

 2019年にプロ転向したホイガードは下部ツアーなどを経て、2023年からPGAツアー参戦を開始。未勝利だが、昨年は世界ランキングのトップ50に食い込み、マスターズに初出場して16位タイと大健闘した。

 今年のマスターズ出場資格はまだ満たせていなかった。だが、一卵性の双子の兄弟で、同じPGAツアー選手であるラスムス ・ホイガードが昨季の最終の世界ランキングでトップ50入りを果たし、2025年マスターズへの初出場が決まっている。

 ホイガードに特別招待を授けたのは、そんな“双子事情”を鑑みたオーガスタ・ナショナルによる粋な計らいと言うことができる。マスターズに双子が揃って出場するのは、史上初のこととなる。

「ゴルフのグローバルな発展を願い、サポートしているオーガスタ・ナショナルは、優れた才能を発揮している2人の選手、ホアキン・ニーマンとニコライ・ホイガードを歓迎する」と声明に綴ったリドレー会長は、これからのマスターズとゴルフ界における若い選手たちの活躍を心から願っている様子である。

 今年のマスターズ出場が確定している選手は現状で87名。今後はラテン・アメリカ・アマチュア選手権(1月16日~19日)の優勝者がそこに加わるほか、マスターズ前週までのPGAツアーの優勝者と世界ランキングのトップ50以内に食い込んだ選手が、オーガスタ・ナショナルへの切符を手に入れることになる。

次ページ:岩井姉妹が米LPGA注目のルーキーに

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。