「玉木首相」誕生となるメインシナリオはどのようなものか
麻生太郎氏も
永田町では7月投開票予定の都議選と参院選、場合によっては参院選と衆院選とが同日に行われるダブル選が取り沙汰されている。与党が苦戦することを見越して与党側からは、いっそ大連立をして首相の座も自公以外に譲るといった声も出てきていることはすでにお伝えした【関連記事:「キングメーカー麻生太郎氏」が今こそ“千載一遇のチャンス”と推す首相候補とは】。この場合の首相候補は国民民主の玉木雄一郎代表(元グラドルとの不倫スキャンダルなどを理由に役職停止中)を指すのだが、自公を中心としつつ他の主要野党に連立の幅を広げ、その野党党首に首班を譲る可能性はどれくらいあるのだろうか。
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年末年始から衆参同日選や大連立について話題にのぼったが、いずれも石破茂首相の発言を端緒とするものだった。
「石破首相はメディアに出演した際に可能性として衆参同日選や大連立について触れましたが、首相の発言は重く、大きく報じられました。本人としては真意が伝わりきらず不本意だったようですが、まぁその辺りは仕方ないですね」
と、政治部デスク。
予算の成立と引き換えに
先の衆院選において自公与党で過半数割れに追い込まれた石破政権にとって、2025年は前途多難だ。
「まず通常国会での予算成立に向けて野党の協力は不可欠なのですが、それを得る算段が立っていません。国民民主は“年収の壁”、維新は“教育無償化”といった政策で与党を揺さぶり、そこで成果を出して参院選での党勢拡大につなげたいとの思いがあります。一方で与党側には年収の壁撤廃を丸呑みすることへの拒否感も強い。維新内は共同代表の前原誠司氏らとその他の議員との間に溝があって協力を得るなら国民民主の方だとの認識が官邸側にあるようです」(同)
しかし、与党側の妥協が不十分なら国民民主はそっぽを向き、予算案は否決される可能性も出てくる。
「石破首相はその場合、衆院を解散することもあり得ると昨年末に語っています。その時の情勢調査や6~7月投開票の都議選の情勢予想次第ですが、石破氏が解散を選択せず、予算の成立と引き換えに退陣に追い込まれる可能性もあります」(同)
都議選と参院選をたたかえないとなると
仮に予算不成立のピンチを乗り越えても、内閣不信任決議案が可決されるリスクがつきまとい、先述の通り都議選、そして参院選が待ち構える。
「閣僚のスキャンダルや失言などがなく内閣支持率が下がらずに推移するなら石破首相(総裁)として選挙をたたかえるでしょうが、“そんなにスムーズに行くはずがない”との声の方が多数です」(同)
つまり、内閣支持率が低下してこのままでは都議選と参院選をたたかえないとの空気が自公内で高まってくるとの見方が強めのようだ。
「都議選と参院選の時期は6~7月と近接しているので、首相を交代させるならその前のタイミングで、遅くともゴールデンウィーク前後ということになると見られています。新たに総裁を選び、その人物が首相になってその後の選挙をたたかうことがメインシナリオではありますが、その人物が総裁になっても首相になれず、あるいはならず、主要野党に連立の幅を広げて、その野党党首を首班に選ぶというシナリオもありそうです。その場合の候補の筆頭は国民民主であり、玉木雄一郎代表ということになりますが」(同)
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