「吉原をおしゃれスポットに」 「べらぼう」蔦屋重三郎はスーパービジネスマンだった! 現代でも役立つ仕事術に迫る
NHK大河ドラマの次なる主役は蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)。そう、歌麿や写楽をプロモートしたほか、大当たりさせた“ライトノベル”は数知れず、時に権力も揶揄して世を沸かせた「江戸の反骨メディア王」である。手腕と才気で時代を画したその生涯を、作家の増田晶文氏がたどる。
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戯作や浮世絵で江戸をひっくり返した大物出版人が、今また注目を集めている。
その名は蔦重(つたじゅう)こと蔦屋重三郎。彼が運営に心血を注ぎ、江戸で一、二を競った本屋を「耕書堂」という。...