不遜な性格、宅飲み好き…テレビ関係者が明かす「中居正広」本当の評判、強気コメントの裏側

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中居の復帰は絶望的

 一方で中居は9日の声明でA子さんとの示談が成立しているとした上で、「今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」と宣言した。

 テレビ・ラジオのレギュラー番組6本が全て休止や差し替えに追い込まれながら、強気の発言である。違和感をおぼえた人は多いはず。どうして、こんな文言を盛り込んだのだろう。

 小籔千豊(51)は10日放送の関西テレビの情報番組「旬感LIVE とれたてっ!」(月~金曜午後1時50分)で中居の胸中をこう読んでいる。

「(活動再開は)スポンサー(の了解)とかオファーがあってからのものだと、中居さんは絶対分かってるじゃないですか。今更それを分からへん人ではないと思う」(小薮)

 小薮のこの発言はテレビパーソン、芸能プロダクション関係者の見方とも一致する。中居は近々の活動再開が無理だと分かっていながら、あえて「芸能活動についても支障なく続けられる」と声明したのである。

 活動休止は示談済みであるA子さんとのトラブルが騒動化しているからであり、自分の責任ではないと暗に主張したのだ。

 この発言は違約金対策にもつながる。中居はソフトバンクやタイミーに数億円単位の違約金を支払うことが見込まれるが、自分の責任や意志による活動休止かどうかで金額が違ってくる。

 中居の場合、A子さんとの示談が成立しており、自分は活動を継続したかったが、騒ぎになったので、やむなく休止したと主張するのだろう。

 現実的には中居の芸能活動の継続は絶望的。背景には小薮の言葉通り、スポンサーの存在がある。

 民放はスポンサーの金で番組を制作する。タレントのキャスティングを最終的に決めているのも局ではなく、スポンサーなのである。主要出演者はスポンサーの了解なくして決められない。

 自社製品のイメージを落とすタレントをわざわざ起用するスポンサーは存在しない。中居は奇跡的にイメージが回復しない限り、2度と画面には出られない。

 それは2020年に麻薬取締法違反で有罪判決を受けた沢尻エリカ(38)、同年に複数の女性との不倫問題が発覚したアンジャッシュの渡部建(52)らのケースで証明済み。中居の場合、現段階では犯罪ではないようだが、関係ない。スポンサーにとって肝心なのは視聴者感情なのである。

 視聴者がスポンサーであるNHKも同じ。抗議が殺到しそうな人物をわざわざ起用しない。

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。1990年にスポーツニッポン新聞社に入社し、放送担当記者、専門委員。2015年に毎日新聞出版社に入社し、サンデー毎日編集次長。2019年に独立。前放送批評懇談会出版編集委員。

デイリー新潮編集部

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