不遜な性格、宅飲み好き…テレビ関係者が明かす「中居正広」本当の評判、強気コメントの裏側
テレビ局は信用できない
テレビ局は平気でウソを吐く組織体だ。それだけでなく、批判記事を書いた新聞記者にはスラップ訴訟をチラつかせて露骨に脅したり、都合の悪い記事を書く記者の所属会社に強い圧力をかけ、その記者を窮地に追い込もうとしたり。都合の悪い記事を書かれた恨みは10年、20年と忘れない。
半面、関係者が複数いる今回のケースは隠蔽が難しい。しかも、ここまで騒ぎになり、被害者のいるトラブル問題でウソを吐くと、ダメージが大きすぎる。
中居と口裏を合わせ、フジが組織的にウソをついていたら、「不誠実な企業」というレッテルを貼られてしまい、持ち株会社のフジ・メディア・ホールディングスの信用にも影響が出る。6月の同社株主総会も大紛糾するのは間違いない。テレビ局が最も避けたい総務省による介入もあり得る。中居に関する問題とは別次元の大きな事態になる。
フジ関係者に内情を聞くと、この件についての隠蔽工作などは行われていないという。これもウソなのかもしれないが、工作を裏付ける証拠もない。
一方、フジ幹部のB氏がウソを吐いている可能性はある。B氏は将来的に役員が手に届く立場にいる。前例から考えると、社長も狙える。保身のためにウソを吐いているという見方はできる。
バラエティやドラマ畑の人間の場合、考え方がタレントや俳優と同化することがよくある。だから金遣いが派手になり、消費者金融から多額の借金をしたり、女性俳優と不倫騒ぎを起こしたりする。
もっとも、今のところ社内ではB氏を疑う声は上がっていないというが、それでもB氏は社外に向けて何らかの形で事情を説明したほうがいいのではないか。そうしないと、フジとトラブルの関わりについての疑惑はいつまでも晴れないだろう。もしもB氏が本当はトラブルに関与していたら、服務規律違反に問われて、重い懲戒処分は免れないはずだ。
今回の問題の発覚以降、フジとテレビ界へ批判は熾烈を極めたが、これは昨今のオールドメディア批判に直結していると見る。東京新聞デジタル版まで1月11日付で「中居さん謝罪まで『ほぼスルー』のテレビ界って…」などと書いている。9日の中居の声明まで各局がこの問題を報じなかったことを暗に批判したものだが、朝日、毎日、読売の新聞各紙も中居の件は一様に報じていなかったのだ。
それにとどまらない。東京新聞の一部記者たちが運営するニュースサイトはフジの昨年12月27日の声明も頭から否定した。ただし、根拠は全くなかった。新聞記者に先入観は禁物だが、それを忘れさせるほどフジには全く信用がないのである。
確かにテレビ局はライターを囲い込んで都合のいい記事を書かせるなど報道機関の常識から大きく外れ続けている。報道機関の中では異質の存在だ。不信感を抱かれるのも無理はない。
フジは声明で、SNSなどによる社員や関係者への誹謗中傷や名誉棄損を看過しないとしたが、それと同時にフジ側も外部への正確な情報のリリースを心掛けるべきではないか。
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