不遜な性格、宅飲み好き…テレビ関係者が明かす「中居正広」本当の評判、強気コメントの裏側

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当事者不在の大報道

 中居正広(52)が一昨年6月に起こした20代女性A子さんとのトラブルにはまだ分からぬ点が多い。A子さんの代弁者はトラブルの背景にフジテレビ幹部の存在があると主張しながら、なぜフジは全面否定するのか。どうして中居は騒動の渦中に「今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」と強気の声明を出したのか。【高堀冬彦/放送コラムニスト、ジャーナリスト】

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 中居は好人物に見えるが、テレビパーソンや芸能プロダクション幹部らの間では以前から評判があまり良くない。

「相手によって態度が露骨に変わる。計算高く、不遜な性格」(日本テレビ関係者)

 酒好きだが、飲食店はあまり行かず、もっぱら家で飲むことで知られていた。

「家に知り合いを集めていた。騒ぐのが好きで、あまり良い飲み方とはいえない」(芸能プロ幹部)

 中居の人物評とトラブルは直接関係がないが、テレビパーソンや芸能界から中居を擁護する声がほとんど上がらない理由の1つだろう。

 中居のトラブルは昨年12月19日発売の『女性セブン』の報道で発覚した。その後、他社も追随し、大報道が続いているが、いまだ分からぬことが多い。

 まず、A子さんの実名と立場について、報道各社は分かっているものの、人権擁護の観点から、大半の社は伏せている。取材も抑制。このため、世間には一方の当事者である被害者のことが分からない。

 さらに中居とA子さんの間では和解金9000万円で示談が成立し、その際に守秘義務契約が交わされていることから、トラブルの中身や経緯もぼんやりとしか明らかになっていない。

 A子さんの代わりに証言しているのは彼女の周囲の人物。守秘義務契約は当事者間で結ばれるから、これなら契約違反には問われない。だが、やはりトラブルと経緯については不明瞭な部分が多い。

 中居も9日、個人事務所の公式サイト上で「(A子さんとの間で)トラブルがあったことは事実」としたが、それ以上は踏み込まなかった。

 守秘義務の中で当事者2人が口を閉ざしながら、報道が続く。その間、テレビ・ラジオで6本ある中居のレギュラー番組が全て休止や差し替えに追い込まれた。芸能界史上、初めての展開である。

 守秘義務の範囲外でも分からないことがある。フジテレビの果たした役割だ。A子さんの周囲が一部取材に答えたところによると、トラブルの発生当夜、A子さんとフジ幹部のB氏、中居を含む複数人で食事するはずだった。

 だが、B氏らは直前に約束を反故にしたという。結局、A子さんは中居と2人きりになってしまった。

 A子さんの周囲の証言を額面通りに受け取ると、B氏らと中居は示し合わせていたと見られても仕方がない。当事者間で示談が成立していていようが、B氏の所属するフジは企業倫理違反になる。

 もっとも、フジは昨年12月27日に声明を出し、B氏を含めた社員とトラブルの関与を全面否定した。中居もB氏を含めた第三者は関わっていないとしている。

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