「前回から1年以内に解散するなんてあり得ない」 終わらない“裏金問題”にあえぐ石破首相の「衆参ダブル選」言及に公明党幹部が苦言
正月早々から正念場
年が明け、早くも永田町には夏の東京都議選と参院選の号砲が鳴り響いている。
「自民、公明両党が参院でも過半数を割れば、政権交代は現実味を帯びてくる。政権基盤が軟弱な石破茂首相は、正月早々から正念場を迎えています」
とは政治部デスク。
「昨年末、自民党は“赤い羽根”で知られる中央共同募金会に8億円を寄付した。森山裕幹事長は派閥の裏金問題への“党の政治的けじめ”と説明しましたが、原資は関与した議員からの返金ではなく党費がメイン。立憲民主党の野田佳彦代表は“とってつけた感がある”と突き放すなど、幕引きはまだまだ先の見込みです」
今月24日には通常国会が召集される予定だが、
「裏金問題は石破政権のアキレス腱になり得る。昨年の臨時国会で、自民と立民は使途の公開が不要な政策活動費の全面廃止で合意し、法改正にこぎ着けた。一方で企業・団体献金の禁止は3月末まで結論が先送りに。自民党が態度を改めないと予算審議は荒れますよ」
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さらなる“裏金問題”
その自民党には新たな懸念材料が。都議会自民党による、パーティー券収入のノルマ超過分を収支報告書に記載せず裏金化していた疑いである。それとは別に、自民党東京都連での不記載も。
事情を知る自民党幹部は、
「都連は20万円超のパーティー券を購入した13の個人や団体を正しく記載していなかったとして、令和4年と5年分の政治資金収支報告書を訂正した。その総額は832万円。当時、都連会長だった萩生田(光一元自民党政調会長)は、旧安倍派の裏金事件の時みたいに“われ関せず”では済まされないよ」
さらに都議選には、昨年の都知事選で注目を集めた石丸伸二氏が地域政党を立ち上げて参戦するとされる。
「根強い“石丸ブーム”で自民が惨敗すれば、参院選での苦戦は必至だな」
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