愛子さま、外国公式訪問デビューへ 気になる行き先とお手本となる2人の「女性皇族」とは

国内 社会

  • ブックマーク

小室眞子さんは24歳の時

 宮内庁OBはこう打ち明ける。

「紀宮さまは度々、外国訪問を担われました。兄君の天皇陛下をお支えする意味でも、愛子さまへのアドバイスが宮内庁内でも期待されているとお聞きしています」

 相手国から招待を受けた20代の若き女性皇族による皇室外交では、ほかに秋篠宮家の長女・小室眞子さんの例がある。公式訪問デビューは24歳だった2015(平成27)年12月のエルサルバドルなど中米2カ国だった。佳子さまの公式訪問は19(令和元)年9月に24歳で訪れられたオーストリアなど欧州2カ国だ。また三笠宮家の彬子さまが国際親善のために渡航されたのは大学在学中で21歳だった03(平成15)年4月、父の寛仁さまに同行したノルウェー。さらに公式訪問ではないが、高円宮家の長女・承子さまが27歳の時に招かれたのは、13年8月のスリランカであった。

「女性皇族が国際親善のために汗をかかれるご活動は、皇室外交としての側面だけでなく、女性の社会貢献という側面からも大きな意義があります」(同OB)

 愛子さまは昨年、社会人1年生として仕事にご公務にと、精力的に活動された。元日に能登半島を襲った最大震度7の震災では、2月6日に気象庁長官や防災担当の内閣府政策統括官から説明を受けられ、熱心に耳を傾けた。3月8日には日赤の社長らからも説明を受けられている。令和6年度に入ってからも、ご勤務先となった青少年・ボランティア課でのお仕事の傍ら国立公文書館(千代田区)や紀尾井ホール(同)、東京オペラシティコンサートホール(新宿区)、東京ステーションギャラリー(千代田区)などに要請に応えて足を向けられた。

 また6月10日には御所を訪れたルクセンブルクの皇太子と面会され、国際交流に真心を込めて努められた。秋には国民スポーツ大会(旧・国体)の陸上競技や柔道をご覧になるため佐賀へ赴かれ、手すき和紙づくりもご体験。日本の伝統工芸に触れられた。赤坂御苑で催された園遊会にもご参加。宮殿で文化勲章の受章者や文化功労者と天皇皇后両陛下との茶会に同席されている。

 今年はサウジアラビアとの外交70周年であり、ブラジルとの外交130周年でもある。ご両親や叔父の外遊日程を踏まえ、どこへ行かれることになるのか。愛子さまにとって2025年は大きな節目となりそうだ。

朝霞保人(あさか・やすひと)
皇室ジャーナリスト。主に紙媒体でロイヤルファミリーの記事などを執筆する。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。