誕生45周年「パックマン」はZ世代の心を掴むか? すでにオッサン世代は大興奮で「他の名作でも周年キャンペーンを!」の声

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最も成功した業務用ゲーム機

 今年で業務用ゲーム「パックマン」が45周年を迎え、製造元のバンダイナムコは様々なキャンペーンを1月1日から5月22日まで展開する。それを目前とした取り組みとして、昨年12月6日から25日までは東急プラザ原宿「ハラカド」でポップアップイベントをオープンし、実際に遊べる筐体を設置したり、様々なグッズを販売したりした。Z世代など将来的なファンを獲得する狙いがあるという。パックマンは「最も成功した業務用ゲーム機」としてギネス記録にも認定されているほか、同社調査では米国で98%の認知度を誇るそうだ。

 そんな歴史的ゲームだが、今回の45周年では、同じ5月生まれの韓国発人気キャラ・MUZIK TIGERとのコラボ企画なども展開される。このパックマン45周年企画、Z世代以上に現在の40代後半~70代前半の人々がむしろかなり興奮するのではないかと私は思っている。そして、今回の企画が成功した後の期待についても書いてみる。

ついにナムコがファミコン参入

 筆者は1973年生まれで、パックマンをゲームセンターでやったことはあるが、1回100円と子供には高く、一回きりで断念。50円コーナーの「サスケvsコマンダー」や「平安京エイリアン」「ルパン三世」等をプレーしていた。友人が持っていたLSIゲーム(携帯型ゲーム)の「パックマン」「パクパクマン」「パックモンスター」「パックリモンスター」や、「カセットビジョン」の「パクパクモンスター」をやったが、いずれもゲームセンターで見た元祖とは出来栄えが違い、物足りなかった。

 しかし1984年、転機が訪れる。ついにナムコがファミコンソフト提供に参入したのである。それ以前は任天堂のソフト17本(ドンキーコングやベースボールやマリオブラザーズ等)とハドソンのソフト2本(ロードランナーとナッツ&ミルク)は出ていたが、若干子供向けに感じられた。

 そんな中、1980年代に大人相手に名作を連発していたナムコの参入は当時の小学生を大喜びさせた。第1弾は1984年9月の「ギャラクシアン」で、「週刊少年ジャンプ」にも1ページの広告が出た。第2弾が11月2日の「パックマン」。そしてナムコは矢継ぎ早に11月8日に「ゼビウス」を発売し、11月14日に「マッピー」と2週間で3作を繰り出したのだった。

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