地方にも増える「億ション」はまったく喜べない… 間違いなく「負の遺産」になる理由

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歴史地区を見下ろすタワマンを肯定する記事

 1月4日付朝日新聞夕刊に「億ション 大都市だけじゃない 不動産高騰 地方にも余波 四国や九州、東北でも増加」という記事が載った。販売価格が1億円を超えるマンション「億ション」は、首都圏や京阪神などにかぎられていたが、たとえば、人口減少が続く四国でも億ションが売り出され、しかもよく売れており、いまや億ションは他県にも広がっている、という内容だった。

 驚いたのは、報じられた内容もさることながら、記事のトーンについてだった。その記事は専門家の、「地元の富裕層らを中心に、需要に応じた供給でさえあれば、たとえ億ションでも根付く可能性は十分にある」というコメントで締めくくられていた。...

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