「熱いお湯に入るのは間違い」「冬に飲むべき飲料は…」 冬の健康対策4選とは

ドクター新潮 ライフ

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一切の調味料を使わない

 作り方は難しくありません。まず、鍋に水1リットル、カボチャ、ニンジン、タマネギ、キャベツの4種類の野菜を100グラムずつ入れます。これが基本です。そこに、お料理をした際に余った大根やセロリ、ブロッコリーを加えたり、さらにはリンゴを混ぜたりすると、よりマイルドな味つけになります。

 そして中火で沸騰させたら、弱火にして30分コトコトと煮込む。これだけで、スープも具の野菜もとてもおいしく頂ける、自家製野菜スープの出来上がりです。私は、一度にたくさん作って冷蔵庫で保存し、2~3日で飲み切るようにしています。

 ポイントは、塩を含めて一切の調味料を使わないこと。野菜が本来持つ甘みと旨みだけを味わうのです。

 基本の四つの野菜は、どれもサラダでも食べられるものですよね。それは甘みなどがあるからであり、調味料なしの野菜スープには最適といえます。

 ファイトケミカルの効果ももちろんあるはずですが、野菜スープ生活で実感したのは「舌」が変わることです。調味料を使わない野菜スープに慣れることで、味覚の好みが薄味に変わり、濃い味付けは体が受け付けなくなりました。その結果、自然と減塩できていたのです。甘いものも食べたくなくなるので、糖尿病予防にも効果があります。

 わが家の台所にも塩や醤油は置いてありますが、まず使うことがないのでほとんど減りません。おすしですら、醤油をつけません。無理をしているわけではなく、シャリに含まれている塩分だけで十分においしく感じられるため、醤油は“余計“なのです。

飲み物は速ければ数分で吸収

〈健康の源である栄養摂取の基本は、言わずもがな、野菜スープに限らず食事である。人が口に入れるものこそが、その人の土台を作るのだ。

 その点、内科医であり、栄養学・生理学の専門家でもある東京農業大学名誉教授の田中越郎氏は、「飲料と健康」に着目し、研究を続けてきた。食べ物にはない飲み物の長所を田中氏が説明する。〉

 まず、飲み物は食べ物に比べて圧倒的に手軽に摂取できるのが利点です。仕事をしながらでも、あるいは歩きながらでも飲み物を飲むことはできますが、食事はそうはいきません。枕元にペットボトルを置いておけば、就寝時にも水分は摂取でき、飲み物は24時間摂取可能といえます。

 摂取回数も、食事は1日3、4回が普通は限界ですが、飲料はちょこちょこと何回でも飲めるのが強みです。

 そして飲料には即効性があります。食べ物は、胃腸で消化吸収されるまで数十分から数時間かかりますが、飲み物の場合、速ければ数分で吸収されます。つまり、「短期勝負」においては、飲み物は食べ物に勝っているのです。

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