韓国人の父は強制送還、義父からDV、母は「一人で生きて」 元アイドルが明かす壮絶すぎる半生

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「施設に行くか、里親に預けられるか」

 一方、ムンさんの通った学校では大騒ぎになっていた。

「一時保護所では携帯が使えなかったんですが、友達の間で私が行方不明になったと騒ぎになっていて(笑)。学校側も個人情報だからと私が一時保護所に預けられているとは言ってはいけなかったらしくて、先生も私について『ムンちゃんはしばらく事情があってこれません』と説明していたみたいなんです。それで学校の友達やストリートミュージシャンのコミュニティの友達がmixiや前略プロフィールの掲示板で『ムンちゃんを探せ』と探してくれていたんです」

 父は韓国に強制送還され、母も義父の手前もありムンさんを引き取ることはしなかった。

「児童施設に行くか、里親に預けられるか。2つの選択肢があったんですが、私は一時保護所でいじめられたこともあって、集団生活には向かないとなって、里親に預けられることになりました」

 その時、ムンさんはまだ中学2年生だった。

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 波乱万丈のひと言では片づけられない、その生い立ち…記事後編では里親家庭に迎えられたムンさんのその後を紹介している。

徳重龍徳(とくしげ・たつのり)
ライター。グラビア評論家。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。その後、テレビ局のオウンドメディア編集長を経て、現在はフリーライターとして雑誌、ウェブで記事を執筆している。2025年1月24日には日本初のグラビアガイドブック「一度は見たい! アイドル&グラビア名作写真集ガイド」(玄光社)が発売される。 X:@tatsunoritoku

デイリー新潮編集部

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