「この程度の穴なら埋められる」 佐々木朗希を失うロッテの“意外な未来予想図”

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 ポスティングでのメジャー移籍を目指す佐々木朗希(23)の争奪戦が熾烈(しれつ)さを増している――ように見えるが、スポーツ紙メジャー担当記者によると、

「ドジャースが本命であることに変わりはありません。それを否定するかのような情報が代理人サイドから流れていますが、“出来レースではない”“公平に選考を行っている”というポーズに過ぎません」

朗希が去ることで“プラス面”も

 そんな朗希が去った古巣ロッテはどうなるのか。

 実は、かの球団は2021年3月に「ビジョン2025」という目標を策定している。5カ年で常勝軍団をつくり上げる計画で、今年はその最終年の“収穫期”にあたる。

「本来なら、成長した朗希が20勝くらいして優勝するイメージでした。ですから、彼を欠くのは想定外ではあるのですが……」

 と、大手紙ロッテ番記者。

「昨季の朗希は、自己最多とはいえ10勝で、投球回数も111回にとどまった。この程度の穴なら、FAで獲得した20年最多勝の石川柊太(33)で十分埋まりますよ」

 また、そもそも、

「故障離脱しがちな朗希に首脳陣は手を焼いており、同僚投手にもしわ寄せがいっていた。朗希がいなくなることで、こういったゴタゴタがなくなるプラス面も見逃せません」

エース不在だからこそ

 ここで、ロッテにとって縁起が良い事例を並べよう。

 12年、ダルビッシュ有をポスティングで放出した日本ハムはリーグ優勝を果たした。16年に前田健太の渡米を許した広島は、同年から3連覇を達成。菊池雄星なき西武も、19年にリーグを連覇している。

 そういえば、26年ぶりに日本一を成し遂げたDeNAも、ポスティングで今永昇太を失っていた。

 つまり、エース不在でも、いやエース不在だからこそ、チームが団結し、躍進を遂げているのである。

「田中将大、大谷翔平の穴を埋められず暗黒時代に突入した楽天、日ハムという反例もありますが、この両人は別格でしょう」

週刊新潮 2025年1月16日号掲載

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