「ジャッキーが恋愛禁止のルールを破って…」 マキ上田が明かすビューティ・ペア解散の“真実”

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「あんたのせいでやめたのに、いまさら何だよ」

 しかし、現実は違った。

「突然電話があって、新団体に入らないかと誘われたんです。私は“あんたのせいでやめたのに、いまさら何だよ”という気持ちだったので、断りました。ビューティがそろって復帰すれば話題性もあるし、新団体を盛り上げるために誘ったんじゃないでしょうか」

 以降、疎遠だった二人の再会は20年近くも後のこと。

「98年にプロレスの特番で久しぶりに会い、“最近どう?”みたいに普通に話しました。ジャッキーは“マキはお人好しだね”って言ったんですが、じつは引退時の私の思いを分かっていたからそう口にしたんじゃないかと思います。これがきっかけで、その年、私が郷里の鳥取で営んでいたスナックのイベントにジャッキーを誘って、二人でヒット曲を歌いましたよ」

 ジャッキーが胃がんで世を去ったのは翌99年。41歳の若さだった。

「病気に関しては、亡くなるまで知らなかったんです。最後にあいさつするような気持ちで鳥取まで来てくれたのかもしれません」

 48歳で東京・浅草の釜めし屋「田毎(たごと)」の2代目と結ばれたマキは、女将(おかみ)として店を切り盛りし、訪れる往年のファンに応対する日々。穏やかに語る物語は、真に筋書きのないドラマだった。

週刊新潮 2025年1月2・9日号掲載

ワイド特集「鬼が出るか蛇が出るか」より

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