小倉久寛、三宅裕司を語る 「自分は舞台に向いていない」とこぼした時の“大先輩”の答えとは

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10年ぶり2人でコント

 俳優でタレントの小倉久寛(70)が今年2月に、生誕70年を祝うコントライブを行う。“相方”はもちろん、45年間にわたりタッグを組んできた三宅裕司(73)だ。今回は2015年に行った還暦コントライブ以来、10年ぶりに2人でのコントとなる。これまで、いじられキャラだった小倉が、初めてツッコミに挑戦するというのだが……現在の心境を聞いた。(前後編の前編)

――コントライブは今回で3回目です。

 20年ぐらい前に1回やって、そのあと、10年前の60歳の時に1回やりました。そして今回が70歳での開催になります。

――公演の特徴について教えてください。

 5つぐらいのコントを演じるんですけど、普通ならコントの合間に楽屋に戻って着替えたりしますよね。でも、今回は舞台上に楽屋を作るんです。コントが終わると装置が変わって楽屋のセットになり、そこで着替えたり、メイクをしながら次の準備をしたりします。

――そのような設定にしたのはどうしてでしょうか。

 楽屋って、普段の何気ない会話をする場所じゃないですか。例えば、今日来る時に何があったとか、コントの中でうまくいかなかった部分についての言い訳をしたり、次の打ち合わせをしたり。そういった日常的なやり取りを舞台上で見せることで、お客さんにも楽しんでもらえるのではないかと思っています。

――舞台裏をあえて見せるという発想はどのようにして生まれたんですか。

 最初、三宅さんが思いついたアイデアなんです。「楽屋の方が面白い」っていうことがあるじゃないですか。例えば、職場でも本番じゃないところで妙に面白い人っていますよね。それを舞台で再現しようと思っています。

――大変さはどんなところにありますか。

 それはもう、始まってから終わるまで本当の楽屋には戻れないことですね(笑)。休める時間が全然なくて、トイレにも行けないんです。特に、70歳になるとトイレが近くなりますから、それが大変です。

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