「佐々木朗希」交渉大詰めも「メジャーが確約されたわけじゃない」 有名球団「40人枠」はすでに“空きナシ”状態という高いカベ

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体作りからやり直し

 もっとも、今現在は獲得交渉中なので各球団が必死にアピールを続けている状況だが、入団後は逆に佐々木が厳しい局面に立たされることになりそうだ。

「多くの米球団スカウトたちが佐々木を長く見てきました。昨季は23年の映像と見比べると、上体で投げている、つまり重心が高くなった印象です。直球もシュート回転する割合が多くなり、フォークボールのキレ味は23年のほうが良かったです。NPBでは『これで大丈夫、抑えられる』と思って省エネ投法に徹したのかもしれませんが、もっと上を目指すのなら、体作りからやり直さなければならない。そうした課題が逆に佐々木側にも出されそうですね」(前出・ア・リーグ中地区球団スタッフ)

 宿題を抱えた側のドジャースだが、年明けの1月4日、韓国・キウムヒーローズに在籍していた内野手の金慧成(キム・ヘソン=25)をさらに獲得した。40人枠はすでに埋まっていたため、捕手のディエゴ・カルタヤ(23)にDFA(戦力外)を通達して入れ替えた。また、このキム獲得によって内野手が飽和ぎみとなり、二塁手のギャビン・ラックス(27)をトレード放出している。交換要員としてレッズから外野手のマイク・シロタ(21)を求めたので、40人枠に「空き」はできていない。

「フリーエージェントになったままのクレイトン・カーショウ(36)、人気のエンリケ・ヘルナンデス(33)との交渉もまだ続いています。カーショウはサイ・ヤング賞に3度も選ばれた球団の顔であり、エンリケ・ヘルナンデスはベーブ・ルースに並ぶポストシーズン通算15本塁打を放っており、ファンは新記録に期待しています。彼らの残留が決まれば、佐々木よりも優先して40人枠に入れなければなりません」(前出・現地記者)

 クローザーの補強もこれからだ。ゴームズGMはウインターミーティング中、「佐々木獲得のためなら何でもする」と語っていたが、果たして――。

デイリー新潮編集部

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