「石原裕次郎」「渡哲也」の遺志を継ぎ…「舘ひろし」が新年会で明かした「自社製作映画」の夢
舘のサービス精神
舘:今年は餅つきができたということだけで、私の目標は半分達成しちゃったみたいなもの。餅つきにはコツがあってね、杵の重さでつくんですよ。背中に振り上げるとふらつくから、上から下に落とす感じ。結局、俺が一番餅をついてきたのかな。石原プロで餅つきを始めてからだから、40年近いんじゃないかな。
2セット目には大関・豊昇龍も加わった。さすがの舘も大関のパワーには目を見張っていた。3セット目は俳優の鈴木福も参加。もちろん、そのたびに舘も杵を振り下ろした。
つきたての餅は、辛味大根、きなこ、あんこ、磯辺餅、お雑煮となって招待客らに振る舞われた。意外なことに、それは舘自身が率先して行われ、そんなところからも彼の気遣いの一面が垣間見える。
ひと所に留まることなく、挨拶、握手、会談をしてはまた別のテーブルへ。メディアのカメラマンに「ちょっとこれ、借りるね」と声をかけて脚立に登るや「すいません! 私がお勧めしたせいで、大根のお餅、なくなっちゃいました」なんてアナウンスも。調理担当の女性陣の手がようやく休まるとねぎらいに行き、彼女たちが着ていた割烹着にサインをするサービスも。招待客のお帰りとなれば、見送りにまで出ていた。さすが石原プロを継承する舘プロ。もっとも、舘は社長ではない。一所属俳優だ。
舘:私に経営能力は全くないので……。私は石原プロしか知りませんから、石原裕次郎さん、渡哲也さん、小林正彦専務の夢であり、自分の目標でもある映画作りを行っていきたい。
神事から3時間半を経て中開の挨拶。
舘:本当にありがとうございました。これで終わってすぐ帰れというわけじゃありませんから。僕はこのなんとなく、みんながまったりしていく感じが好きで、今日の会は成功したなと自負しております。本当にありがとうございました。それでは三本で締めたいと思います。イヨーッ!