「日本製鉄」買収は絶望的で「得をしたのは米政府とUSスチール」…「正義はどこにあるか」だけでは見誤る“巨額買収劇”の真相

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 USスチール買収計画に対する「中止命令」によって、米国の大統領を提訴するという異例の一手に打って出た日本製鉄。バイデン大統領の判断に対する不信感は当事者以外にも広がりを見せ、日本政府にトランプ次期大統領との“取り引き”を期待する声も出てきているが、そこには意外な「盲点」が潜んでいた――。

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 7日の会見で日鉄の橋本英二会長兼CEOは、「諦める理由も必要もない」「勝訴の可能性はある」と強調した。主戦場は司法の場に移っていくわけだが、
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