海老名子ども3人死亡、12回も児相に行っていた母親の悩み 「本当に良い母親で、お姉ちゃんは面倒見がよかった」
「本当に良い母親」
林容疑者を含む一家5人は、2世帯住宅の2階部分で暮らしていた。
「あそこは、旦那さんの親族が土地を相続して15年ほど前に建てた家。1階には親族が暮らしています。塗装業を営む旦那さんは寡黙な感じだけど、仲の良い家族だと思っていました。捕まったお母さんも、本当に良い母親でしたから」
と、近くに住む男性は戸惑いを隠さない。
「お母さんはごみ出しのときもちゃんとあいさつしてくれるし、子どもたちと一緒に近くの公園で遊んでいる姿も見ました。お姉ちゃんも面倒見がよくてね。妹と弟を連れて、公園で縄跳びや鉄棒なんかして遊んでた。こんなむごい事件が起きる兆候はまったく感じなかったんですが……」
不登校とかんしゃく
こうした見方とは異なる視点もあった。別の近隣住民が言う。
「怜生くんが不登校だったことは近所の一部で知られていました。そしてそれをお母さんが気に病んでいたらしいことも。1階の親族には迷惑をかけられないとの考えから、行政などに相談して乗り越えようとしていたのだと思います」
神奈川県内の児童福祉関連施設の職員が明かす。
「林容疑者は怜生くんを伴って厚木児童相談所を訪れていました。怜生くんの不登校とかんしゃくに関する相談です。2023年3月から昨年10月までに計12回、児相の相談員などと面談を行っていました」
昨年12月にも面談予定が入っていたが、
「今年1月に延期されていました。児相側の扱いは継続支援中だったものの、母子が最後に訪れた昨年10月時点で、不登校はだいぶ改善され、通学するようになったと認識していた。そのため、面談予定の延期については特段の注意を払っていませんでした」
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