中学受験する6年生のために下級生の妹や弟も学校を欠席…「文京」、「港」、「中央」、「渋谷」、「千代田」の5区では進学率が「40%」を超える事態に

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小5で学校を休む受験生

「小6の3学期となると、受験率を反映してクラスの半分の児童が学校を長期欠席することも珍しくありません。それどころか、受験を控えた小6児童の感染症対策のため、同じ小学校に通う小学5年生以下の弟や妹まで欠席させてしまうケースがあるのです。これはいくら何でもやり過ぎでしょう。小学校の授業と私立中学の受験問題は内容が全く異なるので、出席して授業を受けても直接的な受験対策にならないのは事実です。保護者や児童としては、高校3年生の3学期が自由登校になるのと同じ感覚なのでしょうが、高校3年生の3学期は全てのカリキュラムが終わっています。一方の小学校は義務教育ですから、中学受験のために小学校を休ませる保護者は、我が子の『教育を受ける権利』を放棄させていると言えます」

 Xで「中学受験 加熱」と検索すると、表示されるポストから一部を紹介する。

《私立中学は非常に価値があるけど、加熱しすぎている中学受験の世界に飛び込むデメリットがでかすぎると感じる》

《中学受験勉強を自ら進んでやる子なんてほとんどいないのに中学受験が加熱している事で、中学受験で燃え尽きちゃう弊害は多そう》

《中学受験は勉強が得意で学校の授業がつまらない子達のエリート教育の道筋だったと思う。それが裾野が広がり、塾通いの早期化により、親も子供も疲弊する事態が起きている。過当競争に、大切な時間とお金を投入する意義を各家庭で考えるべき》──。

関連記事【一流企業に勤める「父親」の“過干渉”がトラブルの原因に…「中学受験で親子関係が破綻する」のはどんな家庭か】では、受験生を抱える家庭が陥りやすい“落とし穴”について解説している。

(註)わずかに受験率が下がる見通し、と報じたメディアもある。

デイリー新潮編集部

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