「笑い話にできない話はするな」 西田敏行さんが遺した名言を盟友・武田鉄矢が明かす 「彼の演技には狂気が潜んでいた」

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最後の謝罪

 晩年は車椅子の生活になって、辛かったと思います。それをいつか笑いに変えて話してくれるかなと思っていましたが、かなわなかったですね。

 西田さんには、私が初めて脚本を書いた映画「刑事物語」の台本を最初に読んでもらったんですが、「あんたには書く才能があるんだから、鉄やん、書きなよ」と言ってくださっていた。だから小説も書けるとね。

 でももう諦めました。ごめんなさい、西田さん。それでもいま坂本龍馬を主役にした脚本を、まだ遊びだけど書き始めています。出来上がったら真っ先に西田さんに読んでもらいたかったです。

(取材・構成=ノンフィクション・ライター 西所正道)

週刊新潮 2025年1月2・9日号掲載

特別読物「武田鉄矢 独白100分 名優『西田敏行さん』との交友46年」より

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