「さようならと言うことすら許されなかった」 “アラン・ドロンと事実婚”ヒロミさんが明かす失意の日々

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「今もアランに会いたくてたまらない」

 しばらくすると、不思議なことが起きたという。

「午後2時前、ネックレスが外れて床に落ちたんです。私は思わず、拾い上げたネックレスに“アラン、いるの? お葬式の前に会いに来てくれたの?”と話しかけていました」

 悲しい出来事は続き、11月にはドロンと二人でかわいがっていた犬が旅立った。

「いまの私はブラックホールにでも吸い込まれたような感覚で、過去も現在も未来もありません。アランと引き裂かれてから1年半がたちますが、いつも二人で寄り添っていたからか、いまだに一人きりの生活には慣れません。寂しくて、寂しくて、いまもアランに会いたくてたまらない」

 わずか3カ月の間に“夫”と愛犬を失ったが、

「アランと暮らした17年間、彼は幸せでした。それがせめてもの救いです」

 そんなヒロミさんは、いまも最愛の人に一輪の花すら手向けられずにいる。

週刊新潮 2025年1月2・9日号掲載

ワイド特集「鬼が出るか蛇が出るか」より

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